今季本塁打王のマーリンズ主砲スタントンに破格の大型契約が浮上

 マーリンズのジャンカルロ・スタントン外野手(25)がMLB史上最高額となる最低10年年俸総額3億ドル(約348億円)という大型契約で契約延長の交渉を行っていると現地メディアが報じた。米テレビ局「フォックス・スポーツ」電子版が「マーリンズとスタントンが破格の3億ドル契約を交渉中」との見出しで報じている。

 スタントンは今季打率2割8分8厘で本塁打37本、105打点という圧倒的な成績で、本塁打王に輝いた。

 マーリンズは2016年シーズン終了までスタントンとの契約を残しているが、チームの屋台骨を支える25歳のスラッガーの流出を防ぐために、史上最高の契約を提示しているという。最短でも10年契約で、最低でも総額3億ドルという驚くべき数字で、条件がさらに高騰する可能性も報じられている。CBSスポーツの名物記者ジョン・ヘイマン氏も自身のツイッターで「12年3億ドル以上となるかもしれない」と伝えている。

 記事によると、マーリンズGMのダン・ジェニングス氏は「我々は交渉を続けている。何か合意などまだ近づいた段階だとは言えない」と話している。また、スタントンの代理人であるジョエル・ウルフ氏はコメントを避けたという。

 これまでのメジャー史上最高の契約はタイガースの強打者ミゲル・カブレラの10年2億9200万ドル(338億円)。記事によると、これがプロスポーツ史上最高額で、スタントンがこの金額を上回る可能性があるという。

 今年1月にはドジャースのクレイトン・カーショー投手が7年総額2億1500万ドル(249億円)という投手史上最高額で契約を延長し、史上初めて平均年俸で3000万ドル(約34億8000万円)を超えた。スタントンの契約は最終的にどのような規模になるのか。さすがメジャーという規格外の年俸交渉に大きな注目が集まっている。