Q:主人公から学んだことは?

映画を観て、デヴィッド・シーゲルさんと僕との違いを感じてすごいと思ったのは、僕はいろいろ甘すぎて税金の支払いが滞り、資金がショートして資産も売却しました。それで、もう高い家に住むのはいいや、とビビッてしまったんですよ。でもデヴィッドさんのすごいところは、もう一回大金を稼いで使いまくりたいと言う。リーマンショック下の火中にあるときでも70才を過ぎていてもベンチャースピリッツの塊で不屈の精神、どんな状況でも強気なんだなと、僕にはそのような気持が無くなったので、勉強になりました。

Q:この映画のおすすめポイントは?

この映画を観た方がいいのは、やはりビジネスマンの方になると思うんですが、女性の場合は相手の方が実業家の場合には、この映画で旦那さんが奥さんに八つ当たりをしている時のセリフがとても良いんです。お手伝いさんが『奥さんは悪くないのになぜ旦那さんに反論しないのか?』と言った時に『人は傷ついている時には、そばにいる人に当たりたいものなの、だから反論せずに聞いてあげるの』と言っていて、彼女はすごいな、と思いました。

起業するというのは、人より大きなリスクを負うことのできる人です。ローリスクな経営もできますが、何が起こっても!というように、ハイリターンのためにはハイリスクに対しても腹をくくって起業するというのが良いと思うんです。起業するというのは、どんなに収益を上げても悩みと一生向き合うというプロセスなので、自分はうまくいかなくなった時に、やはり甘くはないなと思いました。自分勝手にやってもマーケティングでやっていけるのかと思いましたが、そうではなかったですね。起業はやりがいがありますので、そういう視点で映画を観ながら学んでいただきたいと思います。年商数億円でも良い企業はたくさんありますからね。

Q:そんな与沢さんの今後は?

僕は、今までは反骨精神が強くて、エネルギッシュだったんです、20代の時は。その時よりも今は冷静です。今までは短距離走が得意で短期間は強い「うさぎとかめ」で言えばうさぎでした。でも5年10年かけて作った経営基盤は強固であり、短期間ではもろいものなので、僕としてはかめになりたいと思っています。数か月間は現状を見つめて、またリベンジをしたいと思っています。インターネットを使って収益を上げて、1000万程度の軍資金を作るということが、今は誰にでも可能なので、僕の場合は過去の清算もありますので、1年後にはひっそりと海外や田舎で復活していたいといと思います。

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