サンフランシスコ市、路上駐車スペースのオークションアプリ「Monkey Parking」に停止命令
サンフランシスコ市の弁護士が、ユーザーに公共スペースのオークションを行わせるモバイル駐車アプリの取り締まりを開始した。
公共の駐車スペースへのアクセスを販売する行為は実際に不法だ、ということがはっきりした。
23日サンフランシスコ市は、公共の駐車スペースをドライバー同士でオークションすることができるモバイル・アプリケーション「Monkey Parking」に対して停止命令を出した。市の弁護士事務所によると、公共の駐車スペースをマネタイズするほかの2つのベンチャー企業SweetchとParkModoに対しても、今週停止命令が出される予定だという。
Monkey Parkingに送られたレターにおいて市の法務担当は、「公の路上駐車場所の売買と賃貸行為を個人と法人に対して禁じている」サンフランシスコのポリスコードについて述べている。サンフランシスコ市は、公共の駐車場スポットを賃貸あるいは借りようとするドライバーに対して300ドル以下の罰金を科すことができ、また市が訴えることを決定すれば、Monkey Parkingには1つの違反あたり2,500ドル以下の罰金が科せられるという。
「テクノロジーは我々の生活や仕事において多くの感心させられる革新を生み出しています。Monkey Parkingはその1つではありません」とサンフランシスコ市の弁護士デニス・エレーラは声明で述べている。「それは違法であり、利用するドライバーたちに300ドルの罰金を科すものです。そしてそれは公共の駐車スペースを食いものにする個人マーケットを作り出しています。サンフランシスコ市民はそれを許すことができません」
Monkey ParkingやSweetchのようなアプリケーションに対するフラストレーションは、サンフランシスコの住民にとって初めてのことではない。ミッション地区のような近隣では、昔からの地元住民とIT企業で働き都市部へと通勤する新しい居住者たちとの間で、ここ数か月に渡って緊迫した対立が起きている。(裕福なスマートフォンユーザーのための)ピア・ツー・ピアの駐車サービスのような「共有経済」アプリケーションは、地元住民のコミュニティーにとっては破壊的なものとして見られているのだ。
サンフランシスコ市はさらに、アップルにApp Storeからこのアプリケーションを取り下げるよう依頼している。市の弁護士事務所によると、Monkey Parkingと、恐らくその他の駐車スペースの売買アプリケーションは、アップルのガイドラインに従っていない。なぜならそれらはサンフランシスコにおける法的要件に適用していないためだ。
トップ画像提供:Matt Page(Flickrより)
Selena Larson
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