生まれてはじめて爆笑を取った日のこと
テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より
1枚の写真が出てきた。

こんな写真が出てきた
椅子に2、1と書いてあるので、僕が小学校2年生の時の写真だろう。
そうだ、僕は2年1組だった。そうだったそうだった。
黒板に12月の会と書いてある。僕は12月23日生まれなので、きっと誕生日の人たちをお祝いする会だろう。なんとなくそういう会があったような気もする。写真の中で僕はスピーチみたいなのをしている。そして隣で担任の先生がちょっと笑っている。
これを見て、なんとなく記憶が蘇ってきた。
たぶん、僕はここで少しだけふざけた。
どんなおふざけだったのかは覚えていないが、きっとみんなが言わなそうな変なことを言ったのだと思う。
そして多少ウケた。
心に火がついた。

ライト・マイ・ファイヤー
ここが発火点となり、火はジリジリと導火線を通過し、翌年のあの授業参観に繋がるのだった。あの日のことだけは今でも鮮明に覚えている。あれは僕の価値観を一変してしまう出来事だった。そう考えたらこの写真は僕の中でとても重要な一枚だ。
「笑わせたい」
「もっともっと笑わせたい」
2年生で「ウケる」ことに快感を覚えた僕は、翌年からどんどん目立ちたがりの道を進んでいく。

「劇の会」では主役の孫悟空を演じた
かなりの台詞を覚えて、アドリブなんかもやったと思う。
マサヒロ孫悟空の評価は覚えていないが、満足感は高かったと思う。
しかしそんなことより気持ちよかったのが、授業参観だ。
ここで僕は生まれてはじめて「爆笑」を体感した。
それも子供の一言で「大人が大爆笑」という、堪えきれない一瞬だった。
授業参観の中で、グループに分かれて体の部位の働きを説明する発表会があった。テーマは班によってなんでも良かった。
みんなは大きな紙に絵を描いて、指し棒でプレゼンしていた。
「心臓はこういう働きをして、こういう風にがんばっている」
「アキレス腱はじつは大事な役割をしていて、こういう動きをしている」
「知らなかった鼻の仕組み。中はこういう構造になっていて…」
と真面目にやっていたのだが、僕の班はものすごいテーマに挑戦した。
そしてテーマを発表した時に、僕にとってはじめての爆笑は起きた。
テーマの発表。
僕たちが調べたのは…

「男のシンボル、前立腺です!!」
ドカーン!!
大人たちは大爆笑していた。
その瞬間、僕は思った。
笑わせるってなんて楽しいのだろう。
こんなことが毎日起きたら、どんなに幸せだろう。
こんな気持ちのいいことが世の中にあるんだ。
僕の中の価値観はこの地点から塗り替えられた。
今になって思えば、なぜ発表内容を先生が止めなかったのか、班のみんなはどうして付き合ってくれたのか、大人はなぜ大爆笑したのか、いろいろと疑問は残るが、もう30年近く前のこと。真相はわからない。
とにかく僕は「笑わせるっていいことだな」と思った。
しかしこれ以降、僕は下ネタを連発するようになってしまった。「下ネタならウケる」と勘違いするようになってしまったのだ。変な癖が直るまで何年も掛かった。
しかしあの爆笑は今でも忘れられない。
教室が揺れたのだ。みんながみんな「やられた」という顔をしていたのだ。
もしかしたらあれが今までで一番の爆笑だった気もしてきたが、それはそれで問題だと思う。
ダーリンハニー吉川コラム「1番ショートが夢だった」その69
1枚の写真が出てきた。

こんな写真が出てきた
椅子に2、1と書いてあるので、僕が小学校2年生の時の写真だろう。
そうだ、僕は2年1組だった。そうだったそうだった。
黒板に12月の会と書いてある。僕は12月23日生まれなので、きっと誕生日の人たちをお祝いする会だろう。なんとなくそういう会があったような気もする。写真の中で僕はスピーチみたいなのをしている。そして隣で担任の先生がちょっと笑っている。
たぶん、僕はここで少しだけふざけた。
どんなおふざけだったのかは覚えていないが、きっとみんなが言わなそうな変なことを言ったのだと思う。
そして多少ウケた。
心に火がついた。

ライト・マイ・ファイヤー
ここが発火点となり、火はジリジリと導火線を通過し、翌年のあの授業参観に繋がるのだった。あの日のことだけは今でも鮮明に覚えている。あれは僕の価値観を一変してしまう出来事だった。そう考えたらこの写真は僕の中でとても重要な一枚だ。
「笑わせたい」
「もっともっと笑わせたい」
2年生で「ウケる」ことに快感を覚えた僕は、翌年からどんどん目立ちたがりの道を進んでいく。

「劇の会」では主役の孫悟空を演じた
かなりの台詞を覚えて、アドリブなんかもやったと思う。
マサヒロ孫悟空の評価は覚えていないが、満足感は高かったと思う。
しかしそんなことより気持ちよかったのが、授業参観だ。
ここで僕は生まれてはじめて「爆笑」を体感した。
それも子供の一言で「大人が大爆笑」という、堪えきれない一瞬だった。
授業参観の中で、グループに分かれて体の部位の働きを説明する発表会があった。テーマは班によってなんでも良かった。
みんなは大きな紙に絵を描いて、指し棒でプレゼンしていた。
「心臓はこういう働きをして、こういう風にがんばっている」
「アキレス腱はじつは大事な役割をしていて、こういう動きをしている」
「知らなかった鼻の仕組み。中はこういう構造になっていて…」
と真面目にやっていたのだが、僕の班はものすごいテーマに挑戦した。
そしてテーマを発表した時に、僕にとってはじめての爆笑は起きた。
テーマの発表。
僕たちが調べたのは…

「男のシンボル、前立腺です!!」
ドカーン!!
大人たちは大爆笑していた。
その瞬間、僕は思った。
笑わせるってなんて楽しいのだろう。
こんなことが毎日起きたら、どんなに幸せだろう。
こんな気持ちのいいことが世の中にあるんだ。
僕の中の価値観はこの地点から塗り替えられた。
今になって思えば、なぜ発表内容を先生が止めなかったのか、班のみんなはどうして付き合ってくれたのか、大人はなぜ大爆笑したのか、いろいろと疑問は残るが、もう30年近く前のこと。真相はわからない。
とにかく僕は「笑わせるっていいことだな」と思った。
しかしこれ以降、僕は下ネタを連発するようになってしまった。「下ネタならウケる」と勘違いするようになってしまったのだ。変な癖が直るまで何年も掛かった。
しかしあの爆笑は今でも忘れられない。
教室が揺れたのだ。みんながみんな「やられた」という顔をしていたのだ。
もしかしたらあれが今までで一番の爆笑だった気もしてきたが、それはそれで問題だと思う。
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