2013年のバロンドールがスキャンダルにならないことを願おう。11月の投票期限延期が騒ぎとなり、『フランス・フットボール』ですらバイエルン・ミュンヘンMFフランク・リベリが受賞できなかったことを批判した今回のバロンドールに、また驚きの話が浮上した。

「ウチの連盟会長から、クリスティアーノ・ロナウドに投票するように言われた。2022年のワールドカップをカタールにもたらす助けとなった見返りとして、(ジョゼフ・)ブラッター会長のイメージを回復するのを助けるためにとね」

カタール代表のアル・ザラ・ファハド監督が『ESPN』でこう語ったのだ。FIFAのブラッター会長は以前、公の場でバルセロナFWリオネル・メッシの方が好きだとし、C・ロナウドを冷やかしている。

そのほかにも、赤道ギニア代表のアンドニ・ゴイコエチェア監督のように、FIFAが明らかにした投票結果が本人の発言とことなるケースも6つある。

『フランス・フットボール』は、投票方法の問題を指摘している。以前、ジャーナリストのみの投票だったときは、その年の最大の勝者にバロンドールが与えられていた。だが今、選手たちや監督たちは異なる基準を用いているようだ。

例えば、C・ロナウドはポルトガル代表のキャプテンとして投票しているが、彼が選んだのはラダメル・ファルカオとガレス・ベイル、メスト・エジルだった。ライバルのメッシとリベリは入っていない。メッシも同じようにアンドレス・イニエスタ、シャビ、ネイマールとバルサのチームメートに投票している。

リベリはフランス代表のキャプテンではないため投票していない。ウーゴ・ロリスがリベリを選び、C・ロナウドとメッシのどちらかを好むことを避けた。フランス代表のディディエ・デシャン監督は、“部分的に”自身の選手を裏切り、C・ロナウドに3ポイントを与えている。

すべてではないが、多くのケースで、投票者が所属するクラブや国が絡んでいる。イタリア代表のジャンルイジ・ブッフォンとチェーザレ・プランデッリ監督はアンドレア・ピルロをトップとし、ウェールズではベイルに票が入った。

イングランド代表のスティーブン・ジェラードと、スロバキア代表のマルティン・シュクルテルは、それぞれ3位と1位にルイス・スアレスを選んでいる。リヴァプールのチームメートだ。本当に2013年のベストプレーヤーとして考えているのだろうか? それとも、リヴァプールでプレーしているからというだけなのだろうか?