おもしろトイカメラを小売展開する専門店「BONZ SHOP」(GLOBAL・DC直営店)

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12月2日。東京・文京区湯島に、縦長でレンズが2個付いたカメラ、手のひらサイズのカメラなどユニークなトイカメラの専門店「BONZ SHOP」(GLOBAL・DC直営店)が開店した。 その他、カメラアクセサリの販売、プリントサービスなども行うという。さっそく同店を訪れ、レポートすることにした。

取材の日は秋葉原に用事があったため、最寄りのJR御茶ノ水駅ではなく、秋葉原から徒歩で向かった。だが、それほど遠くなく、十分歩いていける距離。通りからちょっと奥まったところにあるので、場所が分かりづらいかも知れない。店の構えは町の写真屋さんという感じで、ドアを開けるとすぐカウンターがあり、両サイドにたくさんのカメラ製品やプリントがところ狭しと並ぶ。

オープンセールということで、たとえば、「BONZART AMPEL」が通常1万4700円が半額の7350円、「BONZART LIT」(通常2980円)が2086円といったように大幅割引で売られていた。また、特別セールではないがSDカードも安い。4Gクラス10(1000円)、8Gクラス10(1200円)など。さらに、昔懐かしい感じになってしまった写真フィルムパックも売られており、35mm ISO400(通常980円)がセール価格686円、同ISO400白黒(同1780円)が同1246円など。

デジタルプリントサービスはインクジェットではなく、現像液を使った銀塩写真プリントで、Lサイズ一枚15円から、KGサイズ35円からとなっている。中で珍しかったのがスクエアサイズ判があったこと。20円からプリントしてくれる。インクジェットプリントとはちがった銀塩プリントならではの仕上がりで、作品として、またプレゼントとして利用するのもいいだろう。画像データとして保存するのではなく、こうしたプリントの形にしておくのも楽しい。

さらに同店ではカメラ、フィルム、プリントだけではないもうひとつのおもしろいサービスがある。それは、オリジナルのスマホケースの制作だ。デザインを選び、スマホの機種を指定すると、2、3日で出来上がる。オリジナルデザインの持ち込みに対応するという。ケースに留まらず、Tシャツ、カバン、カメラなどにもオリジナルプリントできるそうだ。こうすることで、身の回りのものがオリジナルのロゴ、ネームグッズで統一できる。これも楽しそう。

以前、コネタで紹介したことがある「BONZART AMPEL」や「ドーナツカメラ」だけでなく、「組立カメラ」「アクションカメラ」「360度撮影カメラ」といったユニークなカメラがたくさんあって、見ているだけでとてもおもしろい。その中で、ハンディカム時代にあえてフィルムカメラで連続写真を撮って「映画」のように楽しめるカメラセットもあったりと、銀塩カメラもなかなかユニークなことをするものだと改めて感心した。

今後、同店は複数店舗展開を視野に入れ、おもしろカメラ、プリントサービスを主体に町のカメラ、写真屋さんとして頑張っていくそうである。高機能のデジタルカメラやコンパクトカメラに飽きた人たち、こうしたほのぼのとしたトイカメラでスナップ写真を撮るのもたまにはいいと思う。また、デジタルカメラだけでなく、フィルムカメラにも挑戦してみるのもいいだろう。フィルムをカメラに装填するところから勉強してみよう。とにかくまずは、自分に合った個性的なカメラを見つけてみることである。
(羽石竜示)