わずか2.4秒で全身のサイズを3D測定/写真はイメージです。

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「最近、服がキツくなった」「2キロ太っちゃった」など、体のサイズの変化や体重・体脂肪などを日々気にしている女性は多いもの。でも、自分のどこが、どう太っているかを具体的かつ正確に知っている人は、あまりいないのではないだろうか。

「皮下脂肪が多いと気にして、エステでマッサージを受けていた方が、測定してみると、実は皮下脂肪ではなく内臓脂肪が多かったことがわかった例もあります」
と話すのは、医療ダイエットの専門外来「渋谷DSクリニック」広報の大木聡子さん。

一般の体重計・体脂肪計では、「脂肪の種類」やつき方は詳細に把握できないが、実は脂肪の種類によって、適したダイエット方法も異なるのだとか。つまり、一生懸命ダイエットしたところで、正しいダイエットをしないと、効果がなかなかあらわれないということだ。

そこで勧めてもらったのが、同クリニックで行っているダイエット測定だ。1回3150円で受けられ、結果をもとに医師の診断・アドバイスが受けられるという。さっそく銀座院で測定・診断を受けてみた。

まずは「3D身体計測器」による測定。肌色の下着のみの姿になり、赤外線で自分の体を3Dスキャンしてもらう。ここで自分の全身のサイズが瞬時にわかり、3Dモデルがコンピュータ上にうつし出される。けっこう恥ずかしい……。

さらに、お腹、側腹、背中、腰、太ももの前と後ろ、ふくらはぎの裏、上腕の裏の8ヵ所を「超音波皮脂厚計」によって測ってもらう。これはお腹の赤ちゃんをうつすエコーの原理を利用しているそうで、体内の断層をうつし出し、直接「皮下脂肪の厚み」をはかるというもの。さらに、メジャーでへそ周りをはかることで、皮下脂肪との比率によって、内臓脂肪もわかってくる。「本当の体脂肪」がわかってしまうということだ。

測定そのものは実に短時間で、自分の体の詳細なデータが出てきたが、サイズはとりあえず普通。体脂肪率、BMIも普通だが、それをもとに銀座院の平山桂子院長の診断を受けたところ、衝撃的なコメントが。
「体重や体脂肪率、BMIは標準ですが、『皮下脂肪量と内臓脂肪量の割合』を見ると、内臓脂肪量が多めですよ」

がーん! 一般的に、女性のほうが皮下脂肪が多く、男性のほうが内臓脂肪が多いと聞くことがあるだけに、内臓脂肪なんて無縁だと図々しくも思い込んでいたのに……。
「内臓脂肪は放っておくと、生活習慣病にかかわります。原因は炭水化物が多い、脂質が多い、野菜が少ない、タンパク質が少ないなどといった食生活による部分が多く、あとは運動不足などですね」
改善には、食生活の見直しが重要だそう。

体重やBMI、体のサイズだけでは判断できない部分で、実は太ってきているという恐ろしい事実……。
ちなみに、3D画像では「加齢シミュレーション」もできる。そのデータによると、5年後の自分の体はお腹周りがやや厚くなり、お尻がやや下がる程度だが、15年後はけっこう丸くなっていた(涙)。
悲しみの結果ではあったものの、とりあえず「自分のどこがどう太っているか」知ることができたのは、長い目で見ると、大きな収穫だ。

ダイエットがなかなかうまくいかない人、将来の体型に不安がある人、自分の体のことをもっと知りたい人などは、一度測定を受けてみては?
(田幸和歌子)