あらゆることを自動化してくれるIFTTTの始め方

IFTTT(If This Then That)は効率マニアが探し求めた夢のツール。今すぐに始めてみよう!

「If This Then That」は、「IFTTT」の愛称で知られるすごいツールだ。ただあまりにも用途が広すぎて、説明するのがちょっと難しい。色々な物事を効率化してくれる柔軟でパワフルなプラットフォームを、きっと誰もが気に入ることと思う。


雨が降りそうなときは毎回メールで知らせて欲しい?Flickrの写真を自動的にEvernoteやDropboxにアーカイブしたい?そんなときこそIFTTTの出番だ。IFTTTを使えば、あなたが頻繁に使用するサービスやアプリのアカウント同士を連携させることができる。クリエイティブなライフハック・ツールが、サービス間で情報をやり取りすることなく手軽にサービス同士を結合してくれるのだ。非常に便利で楽しいのでぜひ使ってみよう。


まずはチャンネル


この記事を書いている時点で、IFTTTは71もの「チャンネル」を持っている。チャンネルとはIFTTTに接続できるサービスのことで、これを「If x Then y」という公式の「x」と「y」に当てはめていく。「x」が起きたら「y」を実行する、という具合だ。チャンネルを有効化するにはIFTTTと各サービスとの連動を許諾する必要があるが、操作は簡単だ。


レシピの作成に進む前に、どんなチャンネルがあるのか見てみよう。一般的なサービスとしては、Twitter、Facebook、Gmail、Googleカレンダー、SMS (電話番号を登録)、Evernote、各RSSフィード、Googleドライブ、Flickr、などが挙げられる。もうお分かりかと思うが、IFTTTには効率マニアが求めそうなサービスがすべて揃っているのだ。

全チャンネルのリストをチェックして計画を練ろう。



次にレシピ


レゴ風に言うとチャンネルは一つ一つのブロックにあたり、それを組み立ててレシピを作るのである。操作はとても簡単だ。IFTTTのレシピを利用する方法は2種類ある。自分で作るか、既存のレシピのなかから選ぶかだ。レシピは誰でも作ることができ、ユーザーが作成したレシピはIFTTT サイトの「browse」タブにリストアップされている。最初は「featured」欄や「What’s Hot」欄から便利そうなレシピを選んでみよう。新しいチャンネルは続々と追加されるので、定期的にチェックするといいだろう。


IFTTTの可能性はほぼ無限大だ。他ユーザーのアイデアを見ることで新しいインスピレーションが生まれることもある。例えばニューヨーク・タイムズは最近、非常にクールなオプションを持つIFTTTチャンネルの提供を始めた。「超フレキシブルなRSSチャンネル」という言葉では足りないくらいの優れものだ。



最後はトリガー


IFTTTの醍醐味は、自分でレシピを作ってこそだ。「If x Then y」構文は最高に分かりやすい。オリジナルレシピを作るには、サイトの「create」タブをクリックしよう。次に、表示された公式の「this」の部分をクリックする。「this」はレシピが起動する「トリガー」となるイベントだ。数あるチャンネルの中からトリガーに設定したいチャンネルを選ぼう。



例えば、あなたがいつも家賃を払い忘れる人で、通常のカレンダーやリマインダーアプリではこれを解決できなかったとしよう。その場合は「date and time」チャンネルを選択し、「Every month on the…」に進んで家賃の支払日をトリガーに設定する。


トリガーを設定したら今度は「that」で「アクション」を選択できるようになる。リマインドにはどんな方法が良いだろうか?どんな方法なら無視せずにすむだろう?カレンダーよりもメールをチェックする機会のほうが多ければ、SMSチャンネルを選ぼう。こうしてレシピが完成したら、毎月家賃の支払い日にメールでリマインドを受け取れるようになる。もしメールのチェックも忘れてしまったら?そんな場合はアクションをメールではなく電話にして、リマインドコールが掛かってくるようにしてしまえばいい。



IFTTTを理解するには、実際に使ってみるのが一番早い。サイトは見やすく設定は死ぬほど簡単だし、得られる効果は絶大でアイデアさえあれば無限にカスタマイズできる。


各チャンネルには個別のトリガーが用意されており、レシピを通じてリンクさせることで様々な働きをする。中にはトリガーが少ししかないチャンネルもあるが、RSSやeメールのようなチャンネルを試してみると実に柔軟な使い方が可能だ。IFTTTにはiOS用のアプリまである(Android用アプリもすぐに出ると良いのだが)。


習慣というのは人それぞれだ。効率性を高めることは、習慣の力を最大限に引き出すことにつながる。IFTTTは習慣の力を利用するのに最適なツールだ。ワークフローを合理化し、それをさらに強化し、これまで作り上げたものからまた新たなものを生み出す―あなたもIFTTTの可能性を探らずにはいられなくなるに違いない。


Taylor Hatmaker
[原文]