アメリカ人は3対1の割合でiPhone 5Cより5Sを選ぶ

サンフランシスコではこれまで、購入者の85%がiPhone 5Cではなく5Sを選んでいる。5Cより5Sのほうが人気があるというトレンドの好例である。

新しいiPhoneが欲しいのなら、2つの選択肢がある。艶消しアルミニウム製のiPhone 5Sか、廉価なプラスティック製のカラフルなiPhone 5Cだ。販売開始から一週間以上経過したが、序盤ではアメリカ人のほぼ4分の3がiPhone 5Sを選ぶ結果となっている。


モバイル分析会社のロカリティクスは新しいiPhoneのアクティベーションを追跡しており、全米でiPhone 5Sを好む人が非常に多いことを突き止めた。サンフランシスコでは5Cよりも5Sを好む人がiPhone購入者の85%を占めており、とりわけこの傾向が顕著である。フィラデルフィアではこの傾向が低めで、新iPhone購入者の内5Sを選んだのは72%であった。



新iPhoneの購入はニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴといったアメリカの大都市に集中しており、こちらでも同様の傾向が見られる。ニューヨークで現在使われているiPhone(iPhone 5やiPhone 4Sなどの旧モデルも含む)のうち、0.11%がiPhone 5SかiPhone 5Cである。



2007年に初代iPhoneが発表されて以来、iPhoneのアクティベーションにおいてはAT&T(米国最大手のキャリア)が他のキャリアをリードしている(AT&Tは2011年までアメリカでのiPhone独占販売権を持っていた)。現在ではiPhone 5Sと5Cは主要なキャリア4社(AT&T、Verizon、Sprint、T-Mobile)のどこでも入手可能で、AT&Tでアクティベーションされた全iPhoneの内、約1%が5Sか5Cだ。わずか一週間の販売数としては悪くない。Verizonでは新iPhoneが占める割合は0.8%で、SprintとT-Mobileはそれぞれ0.2%か、それより少し低いくらいとなっている。



AT&TとVerizonはどちらも出荷数のメインは5Sであり、アクティベーションされた新iPhoneの約80%を占めている。SprintとT-Mobileではこの差は縮まっており、5Sの割合はそれぞれ54%と60%で、iPhone 5Cをやや上回る結果となった。



画像提供:Reuters/Toru Hanai


Dan Rowinski
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