現在進行中の「クラ選」、平成25年度 第37回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)関東2次予選では、FC東京U-18は第2節と第3節でヴァンフォーレ甲府U-18とジェフユナイテッド千葉U-18に連敗、彼ら2チームの後塵を拝し、16日の対鹿島アントラーズユース戦に勝たないと3位以上を確保できない状態に陥っている。かつて日本一が珍しくなかったFC東京U-18が、関東予選で脱落するかもしれないのだ。もっとも、鹿島ユースにしても2勝2敗。5位のFC町田ゼルビアユースを含めて3チームで潰し合い、3位争いになっている。

楽に勝てないのはFC東京U-18だけではない。各クラブの育成力が向上し、混戦になってきているのだ。

今後は、育成力が上がったなかからさらに突出しなければ、育成機関としてのブランド力を維持できない。シビアな現状を打破できるか、その意味でも、関東2次予選最終節に注目が集まる。

■著者プロフィール
後藤勝
東京都出身。ゲーム雑誌、サブカル雑誌への執筆を経て、2001年ごろからサッカーを中心に活動。FC東京関連や、昭和期のサッカー関係者へのインタビュー、JFLや地域リーグなど下位ディビジョンの取材に定評がある。著書に「トーキョーワッショイ」(双葉社)がある。
2012年10月から、FC東京の取材に特化した有料マガジン「トーキョーワッショイ!プレミアム」をスタートしている。