終盤の連続バーディで大逆転、今季3勝目を挙げた森田理香子(撮影:ALBA)

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<サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 最終日◇15日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(6,537ヤード・パー72)>
 兵庫県にある六甲国際ゴルフ倶楽部で開催された「サントリーレディスゴルフトーナメント」。試合終盤には実に6人もの選手が首位タイに並ぶ大混戦となった今大会を制したのは首位と3打差の6位タイからスタートした森田理香子だった。
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 スタート時点で首位とは3打差、前半からバーディを奪って首位をつかまえたい森田だったが、スタートホールでボギーを叩くなど苦しい立ち上がり。その後、5番のロングホールでバーディを奪うが、前半のバーディはそれ1つ。スタート時と同じトータル5アンダーのままサンデーバックナインのプレーに入っていった。
 しかし今日の森田はここからが違った。森田は後半出だしの10番ホールでセカンドショットをピン1.5メートルにつけバーディとすると、さらに11番でもピン奥7メートルのパットを沈めて連続バーディ。森田の“大逆転劇”がスタートした。
 続くバーディは15番、92ヤードのセカンドショットをピン1メートルにピタリとつけてバーディ。この時点でトータルスコアを8アンダーとして首位タイに浮上した。続く16番ではリーダーズボードで首位タイに浮上したことを確認した緊張からか、ピン下1.5メートルの絶好のチャンスを外してしまったが、17番では飛距離のアドバンテージを生かしてバーディを奪取。この時点で単独首位に躍り出た。
 圧巻だったのは最終18番ホールだ。ティショットでフェアウェイをとらえた森田は残り122ヤードのセカンドをピン右6メートルにつけ最後のバーディチャンスに向かった。そして18番グリーン上では最終組をまわる吉田弓美子が9アンダーの首位タイに浮上したことを確認、ここで「入れなきゃいけない」と気持ちを引き締めた。さらに森田にとって幸運だったのは同伴競技者の横峯さくら、中村香織のパットラインが森田のラインと重なっており参考になったことだ。2人のパッティングを参考にラインを読みきった森田はしっかりとストローク、ボールはカップに沈み、ギャラリーからはこの日最大の大歓声が沸きあがった。
 トータル10アンダーまでスコアを伸ばし最高のフィナーレで“大逆転劇”の幕を閉じた森田だが、この時点ではまだプレーオフの可能性も残っていた。しかし最終組の吉田弓美子が18番グリーン奥からのアプローチを外した瞬間、森田の大逆転での今季3勝目が確定した。
 ラウンド後、「自分でも驚いてます」と率直な感想を話した森田。「こんなにバーディを取れるとは思いませんでした」と自らが成し遂げた“大逆転劇”について驚きを隠せない。最終日の森田は前半こそスコアを伸ばせない苦しい展開だったが、不思議と気持ちに焦りはなく落ち着いていたという。「岡本さんからも「勝負はバックナイン」って言われてましたし、その言葉通り10番から新しい気持ちでできました」と師匠である岡本綾子の言葉も森田の大逆転を後押ししたようだ。
 見事な“大逆転劇”で今季3勝目を達成した森田だが、その心に慢心は一切ない。「自分をほめたい気持ちもありますけど、16番では絶好のチャンスを取りこぼしましたし、パットをもっとしっかり打てるようにならなきゃいけないです」と今日の反省点を挙げていた。「やらなきゃいけない時にしっかり入れられるようにならないと、岡本さんみたいにはなれないですから」今季3勝を挙げて、賞金ランクも首位を独走、それだけの成績を挙げていても常に自分を高めようとするのは偉大なる師匠である岡本を常に目指しているから。偉大なる師匠に追いつき、そして追い越すために森田は進化を止めない。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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