アマゾン初プレスルームが担うべき機能と役割は

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 アマゾンが、2012年11月に東京に開いた世界初のプレスルームで、2013年秋冬シーズンの展示会を開催した。オープンから半年が経ち、2回目となる展示会ではウィメンズアパレルを中心にブランドの幅を拡大。同社のビジョンであり、ファッションにおいても「地球上で最も豊富な品揃え」を目標に掲げるアマゾンだがプレスルームを開いたことで、ブランドの発信拠点としても少しづつ機能しているようだ。

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 世界8カ国で展開しているアマゾンにとって、プレスルームの設置は日本が世界初。アマゾンがファッションアイテムの取り扱いをスタートして5年の節目にオープンしたプレスルームでは、ウィメンズ・メンズのアパレル、シューズ、バッグ、ウォッチ、ジュエリーなど、「アマゾン.jp」と姉妹サイト「ジャバリ」で取り扱う常時60ブランドを展示している。

 プレスルームには、「POTER(ポーター)」のKindleポケット付きバッグや「HYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)」とThe Rolling Stonesによるスペシャルボックスなど、好調だというアマゾン限定品も揃うが、オープン時よりも格段に取り扱いが増えたのはウィメンズアパレル。なかでも、大阪のアパレル企業ドリームが展開する「Rosiee(ロージー)」や「GREENDALEGARNET(グリーンデイルガーネット)」、「GDG LUXE(ジーディージー リュクス)」、若手イタリアブランド「TELA(テラ)」は、アウターからカットソーまで豊富に揃えている。

 半年経って見えてきたプレスルームの役割について、アマゾンジャパンの広報担当者は、「(上記ブランドのような)東京にプレスルームがないブランドをはじめ、若手ブランドや認知拡大が見込めるブランドのコレクションを置くことで、そういうブランドの代理拠点としてPR・情報発信を弊社が担っていける」といい、プレスルーム開設当初から取り扱っている日本発のシューズブランドを成功例としてあげた。今後について「ファッションにおいては、トレンド面が弱点だったが、プレスルームでの取り扱いブランドが増えることでトレンドに即したアイテム提案も可能になると期待している。アマゾンは何でもみつかるストアでなければならない。そのために、いろいろなスタイルや価格帯のブランドをどんどん提案できるよう力を注ぎたい」と話している。