王者優勢の時間が長かったが、最後にメレンデスがパンチを入れて4Rがタイムアップに。

最終回、左ジャブを伸ばすメレンデス。二段蹴りで左ハイを見せたベン・ヘンが、左ローからパンチを打ち込む。左ジャブで追いかけ、右ボディから右ストレートを見せたメレンデス。そのボディにヒザを蹴り込む王者は、距離を取って前蹴りとローを入れる。接近すると左エルボーを幾度となく決める王者は、さらに左ローからエルボー。メレンデスは接近戦で相手の動きがやや読めないところがあるか。

メレンデスは左ヒザをキャッチし、ケージに押し込むがそこから先はない。しかし、直後にヒザを蹴り上げ、ここでは王者の動きが少なくなる。頭を振って接近戦を戦う王者に左を打ち込んだメレンデス。残り45秒を切り、メレンデスのボディがヒットし、王者は頭を下げてパンチを振るう。遠い距離から後ろ回し蹴りを繰り出した王者、最後は距離をコントロールするように試合を終えた。タイムアップの直後、両者が両手を思い切り高く差し上げたが、1人目は48-47でメレンデス、2人目は48-47でベン・ヘン。最後の一人も48-47で王座防衛に成功したベン・ヘンは、勝利者インタビューを遮り、ガールフレンドに「1日、1日、君が僕を幸せにしてくれる」とプロポーズし、メレンデスのサポーターのブーイングをかき消す。プロポーズと防衛に成功した王者は、勝利者インタビューでもシーザー・グレイシー柔術チームへの尊敬の念を言葉にするなど、試合後まで抜群のインサイドワークの上手さを見せつけた。