角界屈指の人気者、高見盛(36・東関部屋)が、1月27日に引退を表明した。初場所の結果は5勝10敗、来場所の幕下転落が確実となったからだ。しかし、親方へ向けての計画を着々と進めていた“したたかさ”はさすがだ。

 青森県出身の高見盛は日大卒業後、'99年3月に初土俵を踏み、'00年1月に十両に昇進。四股名も本名の加藤精彦から高見盛精彦とし、仕切りの最後に気合いを入れる独特のポーズで人気を集めた。
 「“角界のロボコップ”と呼ばれるように、そのムキムキの筋肉質の体をそり返らせ胸を叩いて闘志を漲らせた。あれは別にウケ狙いでやっていたわけではなく、恐怖心を取り除き自分を叱咤するためだといいます。元来、彼は真面目ですからね」(相撲関係者)

 その性格は、将来設計にも表れている。既に5年前には年寄名跡「振分」を約2億円で取得したとされ、襲名が承認された。
 「実は高見盛は、相撲界では白鵬と並ぶ大金持ちだと言われているんです。というのも、アサヒビールや永谷園などCMの常連だった時の稼ぎがある上に、超が付く倹約家。今は部屋の近くにあるマンションに住んでいますが、室内には冷蔵庫以外の家具がない。その冷蔵庫さえ、普段はコンセントを抜いているほどなんです」(元力士)

 そんな具合だから、カネは貯まるが彼女はできない。
 「女性関係では、過去に、さとう珠緒や、Lカップグラドルの松坂南などの名前が挙がりましたが、ただ売名に使われただけ。彼女イナイ歴36年ですよ」(同)

 しかし、将来の希望は部屋持ち親方。部屋の維持・運営には女将が欠かせないが、独身親方が切り盛りしている藤島部屋(元大関武双山)のようなケースもある。
 「東関部屋は元幕内の潮丸が継承しましたが、高見山さんから高く売りつけられ弟子も少ないため、アップアップの状態だと言われます。そのため、名跡交換して高見盛が東関になるのではないかという噂もあるほどです」(前出・相撲関係者)

 親方・高見盛が再び相撲人気に一役買うか。