By Matoken

宇宙航空研究開発機構(JAXA)で、職員が使用していたパソコンの1台がコンピュータウイルスに感染していたことが明らかになりました。この端末ではウイルスが情報収集をして、外部との通信をしたことが確認されており、ロケットの仕様や運用に関する情報が漏洩した可能性があるとのこと。

JAXA|JAXAにおけるコンピュータウイルス感染の発生及び情報漏洩の可能性について
http://www.jaxa.jp/press/2012/11/20121130_security_j.html


JAXA ウイルスでロケット情報流出か NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121130/k10013864701000.html


新型ロケットの情報流出か 宇宙機構のパソコンがウイルス感染 情報収集の形跡も - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121130/crm12113011460008-n1.htm


JAXAによると11月21日、茨城県つくば市にある筑波宇宙センターに勤務している職員の端末1台でウイルスを検知したので、ネットワークから切り離しての調査を実施したそうです。

その結果、11月26日にウイルス感染が判明しました。さらに端末の調査を調べたところ、11月28日、ウイルスによる情報収集がなされていた痕跡と、外部と通信を行ったことが確認されました。現在は情報漏洩の有無と、その影響についての調査が行われています。

漏洩した可能性のある情報は
イプシロンロケットの仕様や運用に関わる情報
イプシロンロケット開発に関連するM-Vロケット、H-IIAロケットおよびH-IIBロケットの仕様や運用に関わる情報

だとのこと。

イプシロンロケットは2010年から開発が進められている中型ロケット。2013年夏に初号機が内之浦から打ち上げられる予定となっています。

ロケット技術は軍事転用される可能性もあることから、JAXAでは「漏洩した可能性のある情報内容の特定および対応」「原因究明および再発防止のための対策」を実施し、再発防止に向けてより一層の情報セキュリティの強化に取り組んでいくとのこと。



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