レッスンでは“Bonjour”という言葉とともに、それを使っている場面の写真が画面に現れるんです。

つまり、フランス語のニュアンスをそのまま教えてくれるというわけです。

日隈 僕も、同感ですね。

英語を日本語と対比せずに、一つの言語として覚えられるのがロゼッタストーンの大きな特長だと思います。

例えば、ロゼッタストーンのレッスンに日本語は一切出てきません。

僕はフランスにいたことがあって、フランス語も勉強したんですが、その時はフランス語で聞いて、日本語に訳し、日本語で答えを考えて、フランス語に訳して発音するというプロセスをとっていました。

これが夢にまで出てきて、毎晩うなされた思い出もあります。

英語学習はロゼッタストーンでやっていて、日本語と対比せずに学んでいるから、この疲労感がまったくありません。

戸崎 僕は、ロゼッタストーンで言葉のニュアンスを身に付けられたせいか、以前よりも簡単な単語だけで自分の気持ちを伝えられるようになりました。

中西 あとは、目に、耳に、口に……、すべてを使って学ぶというのがいいですね。

それに、「ショッピング」「レストラン」など、シチュエーションの写真を見ながら進めるのもロゼッタストーンならでは。

机上の勉強が苦手な私でも、英語が上達しているのは、この学習方法が合っているからかもしれません。

やればやるだけ上達するんですよ。

でも、実は最近、ちょっとレッスンをお休みしてしまっているんです。

アメリカに合宿から戻ってから、疲労が残ってしまい、生活のリズムが崩れちゃったんですよね。

続けることで効果があるということを知ってしまったので、ちょっと怖い。

戸崎 ああ、それ、僕もよくわかります。

パソコンが壊れてしまって、レッスンができない期間があったのですが、同じ気持ちになりました。

英語が話せるようになるだけでなく、書けるようになった――ロゼッタストーンで英語を学んで、どんなところでその効果を感じましたか?中西 アメリカのコーチから水泳のトレーニングメニューを送ってもらっているのですが、それを英語のメールでやりとりしています。

以前は1つのメールを送るために8時間くらいかかっていましたが、最近は1時間くらいで書けるようになりました。

コーチからも「英語が上手になったね」と褒められましたね。

戸崎 確かに話す・聞く力だけでなく、書く力もアップしますよね。

僕はフランス人のコーチと英語でコミュニケーションを取りますが、だいたいメールかSkypeを使ってやりとりしています。

以前は、日本語を複数の翻訳ソフトにかけてから文章を送っていたので、時間もかかっていましたし、誤訳したまま送ってしまうことも多々ありました……。

でも、今は翻訳ソフトを使わずに短時間で文書が作れるんです。

中西 もちろん、書くだけでなく、話すことへの自信もつきました。

以前は、外国人選手が困っている場面に出くわしても見て見ぬふりをしていたんですが、今では、自分から積極的に声をかけていけるようになりました。

昔、バス移動で外国人選手と2人きりになったときに話かけられ、わかってもわからなくても、とにかく“Yes, Yes”と相づちをうっていたら、相手が怒り出したなんてことがありました。

「そこは“Yes”というべきではないだろう!」なんて言って、そこから移動中4時間、スパルタの英会話レッスンが始まって……、地獄のような時間でした。

石上 それ、僕も経験あります。

飛行機内でキャビンアテンダントさんに、フランス語で「コーヒーと紅茶どっちがいい?」と2択で聞かれていたのに、何を言っているかよくわからなくて、ずっと“Oui(ウィ)”と答えてごまかそうとして……。