就職情報会社のディスコが実施している13年卒大学生の就職活動調査によれば、5月1日現在、モニターの内定率は45.8%で、前年同期を10.6 ポイント上回っている。

 前年の内定率を大幅に上回っているのは、前年が東日本大震災の影響を受け、大手企業を中心に選考開始を5月や6月へと遅らせる動きが広がったため。

 影響がなかった震災前の2011年卒の47.8%と比較すると、今回の内定率は若干下回る数字となっている。

 企業の採用活動は、経団連の倫理憲章により採用広報活動の開始が12月となり、従来よりも遅くなっている。その結果、選考期間が実質的に2カ月短くなり、4月以前に内定出しをする企業が少なかったことと学生側が選考を受けられる企業数も限定されたことなどが影響したもよう。

 内定取得学生のうち就職活動を継続しているのは35.4%。一昨年の24.6%に比べると10 ポイント以上高い。

 同社では、選考期間の短縮で「早期に志望業界・企業を決定し、内定後に迷いが生じて入社を決断できない可能性がある」と分析している。

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