鉄道車両製造大手の中国北車集団は、バングラディシュが進める「内燃エンジン高速列車プロジェクト」のけん引システムとネットワーク制御システムの契約を受注したことを明らかにした。高速列車のカギとなるこれらの技術は高速列車の「心臓」と「大脳」にあたる。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 記事は、「わが国が独自に開発したけん引システムとネットワーク制御システムを海外に輸出するのは初めて」と報じ、海外から長い時間をかけて導入・消化・吸収し、自主革新した高速列車の最もカギとなる技術を中国が掌握し、世界の同業者と同じ舞台で競争できる力をつけたということだと胸を張った。

 車両の性能と品質は、けん引システムとネットワーク制御システムによって決まる。けん引システムは列車の積載力と運行の安定性、ネットワーク制御システムは列車の運行を指揮・制御にかかわるからだ。

 受注した中国北車大連電牽開発センターは中国高速鉄道のけん引システムとネットワーク制御システムの中心的な研究開発機関で、大出力の電気機関車や高速列車、都市軌道交通車両などのこういったシステムの開発に取り組んでいる。今回のプロジェクトは同センターにとって高速列車市場進出の足掛かりとなる。(編集担当:米原裕子)