故ブランドン・リーが演じた主人公エリック - オリジナル版『クロウ/飛翔伝説』より写真:Album/アフロ

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 ブルース・リーの息子で俳優のブランドン・リーの遺作となった1994年の映画『クロウ/飛翔伝説』のリメイク版を作る企画で、配給権の問題で対立していた製作会社のワインスタイン・カンパニーとレラティビティ・メディアの間で和解が成立し、製作が再始動することになった。

 映画『クロウ/飛翔伝説』は、ジェームズ・オバーによるコミックをもとにした映画で、婚約者とともに惨殺された主人公エリックが、死の使いであるカラスの力によって甦り、復讐を果たしていく物語。主演のブランドン・リーは撮影中に銃弾を受ける発砲事故にあい、病院で死亡した。映画はその後、脚本に修正が加えられ、ブランドンがすでに撮り終えていたシーンを使って完成された。

 ワインスタイン・カンパニーとレラティビティ・メディアはこのリメイク版を企画していたが、2009年、ロブ・マーシャル監督の映画『NINE(ナイン)』をめぐり、レラティビティ・メディア側がワインスタイン・カンパニーについて配給に問題があったとして、『クロウ/飛翔伝説』のリメイク版は他の配給会社を使うことを決定。これに対し、ワインスタイン・カンパニーは契約違反を申し立てていた。この問題を受けて企画はストップしていたが、今回両者の間で和解が成立。改めて、パートナーとしてリメイク版を製作していくことが決まった。(竹内エミコ)

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