厚生労働省が公表した2010年度の職業紹介事業報告の集計結果によると、有料職業紹介事業における常用求人数が前年度比26.4%増となり、3年ぶりに増加に転じたことが分かった。

 常用求人数は205万8934人で、07年度(217万7882人)以来の200万人超えとなった。

 ホワイトカラーの「専門的・技術的職業」は110万2515人(前年度比27.9%増)、「管理的職業」は11万7449人(同16.6%増)、「事務的職業」は26万2180人(同23.4%増)で、いずれも大幅な増加となった。

 新規求職申込件数は、422万6762件(前年度比6.2%増)。09年度(398万1004人、前年度比39.2%増)に比べると増加幅は小さくなった。

 ホワイトカラーの「専門的・技術的職業」は107万8192件(前年度比10.6%増)で増加、「管理的職業」は15万3719件(同11.6%減)、「事務的職業」は50万2506件(同12.2%減)で減少した。

 常用就職件数は38万6904件(前年度比10.1%増)で、3年ぶりに増加した。

 ホワイトカラーの「専門的・技術的職業」は13万4373件(前年度比11.5%増)、「管理的職業」は1万913件(同23.0%増)、「事務的職業」は5万8259件(同46.0%増)で、いずれも大幅な増加となった。

 11年3月31日現在の有料職業紹介事業所数は、1万8017事業所(前年度比1.1%増)。リーマン・ショック以降、有料職業紹介事業への新規参入は減少している。

 手数料収入は約2163億円。3年ぶりに増加して2000億円を上回ったものの、過去最高だった07年(約2771億円)の8割弱の水準にとどまっている。

 集計結果は、10年4月1日から11年3月31日の事業運営状況について1万9774事業所の事業報告をまとめたもの。

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