楽天は19日、同社が運営する電子書籍ストア「Raboo」が、ソニーの電子書籍端末「Reader」に、11月初旬から順次接続を開始すると発表した。

 今回「Raboo」では、ソニーの「Reader」に対する電子書籍コンテンツの配信を開始する。スタート時、まずはRabooのPCストアで購入したコンテンツを、USB経由でReader本体に取り込むサービスから開始する。PCを介さずにReader本体で電子書籍を購入できるワイヤレス対応に関しても、随時対応していく予定。

 「Raboo」は、8月10日にストアをオープンして以来、パナソニック製の電子書籍端末「UT-PB1」のみ利用が可能だったが、今回ソニーの専用端末にも対応することで、複数の電子書籍専用端末への接続が実現する。電子書籍マーケットにおいて、マルチデバイス、マルチストアの構築に向けた一歩となり、世界でも珍しい電子書籍マーケットの確立を目指す。

 「今後も楽天では、利便性の高い電子書籍の利用環境を提供し、電子書籍関連各社との連携を一層深めることで、日本における電子書籍マーケットの普及・拡大に微力ながら貢献していきたいと考えている」と同社はコメントしている。