ぼくのツイッターを見てくれてる人たちに辛い思いをさせたくない〈はるかぜちゃん（ω）インタビュー後編〉
眉毛が太くてびっくり
――よく漫画を読んでいるツイートをしているよね。
春名 はい、大好きです！
――お気に入りの漫画ってどのくらいある？
春名 たくさんありますよー！ 『こどものおもちゃ』『ステージママの分際で』『パパ・トールド・ミー』『おとめ妖怪ざくろ』『ローゼンメイデン』『聖ロザリンド』『イグアナの娘』『うわさの姫子』。あと『杏奈と祭りばやし』はすごい泣きました。『ガラスの仮面』『少女革命ウテナ』『ひぐらしのなく頃に』も影響を受けましたし、『臨死!!江古田ちゃん』は元気が出ます。『パタリロ』も好きです。あと、えーっとヤ、ヤワ……、なんて読むかわからなくて、柔道の。
――あー……、『YAWARA』？
春名 それです！ 英語が難しくて読めない……。
――英語じゃなくてローマ字だよー（笑）。『ガラスの仮面』は有名だし『こどものおもちゃ』『おとめ妖怪ざくろ』はもちろん知ってるけど、『聖ロザリンド』とかぜんぜんわからない。かなり昔だよねえ。
春名 ままとかおばあちゃんに教えてもらった多いです。
――だからかあ。漫画だったらなんでも好き？
春名 苦手なのもあります。ままが好きで『美少女戦士セーラームーン』のコミックスが家にたくさんあるんです。ぼくも小さいころは好きだったんですけど、いまは読まなくなっちゃった
――卒業しちゃったんですか？
まま 変身ものがダメみたいなんです。
――そうなんですか。あ、僕はアニメの「プリキュア」が大好きなんだけど、観ていない？
春名 「美少女戦士セーラームーン」の人がキャラクターデザインをやっている……。
――「フレッシュプリキュア！」。
春名 はい「フレッシュ」はデザインが好きです。それに、眉毛がシュっとなっているので観ていました。
――え……？ 眉毛？
春名 いちばん最初の「ふたりはプリキュア」は眼は可愛いんですけど、眉毛が太くてびっくりして……。
――そ、そうなんだ。
春名 「プリキュア」は眉毛の縁取りのなかに色が塗ってある絵がほとんどなので。
――いやいや、太いからいいんだよ。そこに意思の強さが出ていてね。
春名 うーん。なんだかちょっと苦手でした。
――小さいころはどうでした？ はるかぜちゃんは10歳だから、3歳や4歳のときに「ふたりはプリキュア」や「ふたりはプリキュアMaxHeart」がやっていたと思うんですけど。
まま 変身シーン以外は観ていなかったですね。なんで戦うのかがわからない、ってよく言っていました。
――うわー、すごい問いかけが。そっかー……。観てなかったかあ……。
春名 「輪るピングドラム」とか、謎解きがあって、伏線がたくさん張ってある作品が好きなんです。突っ込みながらアニメを観るのが楽しくて。
――「プリキュア」は突っ込めなかったかー。
春名 「プリキュア」は出てくる人が前向きすぎて、すぐに立ち直るのがよくわからなくて……。明るい子は好きだと思うんですけど。
――毎週毎週落ち込んで、立ち直るもんね。
引きこもり準備は淡々と進んでいます
春名 ぼくは『ローゼンメイデン』のジュンタイプなんです。あ、知っていますか？
――うん、漫画は読んでるよ。
春名 おお！ ジュンは悩んでウジウジして引きこもりで、ぼくにいちばん近いと思うんです
――そうなの？ はるかぜちゃんすごい明るいし、ずっと僕の目を見て話すじゃない？ そうは見えないなあ。
春名 影響を受けまくりです。ポットを買って部屋で紅茶を飲むようになりました。
――どんな影響（笑）。
春名 引きこもり準備は淡々と進んでいます！ あとパソコンさえあれば完了〜。
――準備しているんだ。引きこもると運動不足になっちゃうよー。
春名 ヒイイイ！ でも、仕事や学校があるからなんとか歩くくらいは。
――ははは。リハビリみたいな。僕も中高のときは引きこもってゲームばかりやっていたなあ。
春名 ぼくもモバゲーやGREEをよくやっています。
――そうなんだ、やったことないなあ。どういうの？
春名 ミニゲーム集みたいなのがあるんですけど、ほとんどやっています！ 最近は3DSの「ゼルダの伝説時のオカリナ 3D」を遊んでいます。
――おー、最新のやつだ。テレビでゲームってやったりする？
春名 セガサターンをやっています。ヤフオクで買いました。
――サターン！ 10歳の口から出るなんて……。なんのゲームをやっているの？
春名 えーと、紫色の人が出てきて、空を飛んだりして……。
――もしかして「ナイツ」？
春名 あ、たぶんそれです。
――うわー、懐かしい！ 僕が10歳のころのゲームだよ。
春名 そうなんですか。あと、ぼくは『少女革命ウテナ』が大好きで、セガサターンのゲームも買ったんですけど（「少女革命ウテナ いつか革命される物語」）攻略の仕方が未だにわからないんです。最後の戦いのときに、どこをどうやれば攻略できるのか……。
――勝てない？
春名 ボタンを押してセリフを進めて、戦いをただ見ているだけなんだけど、どうすればいいのかが……。
――あー、……じゃあ募集しよう！ 攻略法がわかったらみなさん、ツイッターで＠を。
春名 わー、ありがとうございます。にょほう！
学校では普通のことがしたい
――ツイッター以外にネットは見てる？
春名 テレビに出たあとの反応を見たりとか。前はリアルタイム検索を使っていたんですけど、いまはYahoo!が多いです。このごろ、あんまりためになる書き込みがないので、ザーッとしか見てないですけど。
――はるかぜちゃんはネットで批判的なことを言われることも多いと思うんだけど、そういうことを言ってくる人たちはほとんど歳上で、大人だよね。どう思う？
春名 大人なのにとかはないんです。大人でも子どもでも性格は根本的に変わらないので、そういう人たちは子どものころからずっと変わっていないんだと思います。
――子どものころにツイッターをやっていたとしても、変わらずに同じことを言ってくる。見たくなくなった意見とかあるのかな。
春名 何度言っても同じことを聞いてくる人がいて、答えても、ぜん……っぜん伝わらなくて、もうだめだ−！ って。
――そりゃだめだなあ。ブロックとかする？
春名 したくなかったけど、ままにそういう人はブロックしなさいと言われたので、しぶしぶ。
――しぶしぶかー。ほんとうはあまりしたくないんだ。
春名 悪い意見をまったく見ない子どもがまっすぐ育つとは思いません、ってツイッターに書いたことがあって、ブロックをバンバンしていたら、あれは嘘だったのかって。
――そっか、自分で言ったことだもんね。そういう人たちを相手にしたくないとは思うんだ。
春名 ちょっと思います。でも、返事をしないと悪い気もしちゃうし。あと、ぼくのツイッターを見てくれている人たちにつらい思いをさせてしまって、悪いと思ってしまって。
――そういう人たちは何を言ってもどうしようもないからね。僕も高校のときからずっーーっと叩かれっぱなしだよ。構っちゃうと喜んじゃうから、放っておくしかないんだよ。
春名 そういうものなのですか。
――うん。同級生たちは仕事に対して反応とかする？
春名 たまーに観たって言われるんですけど、あまりないです。でも、学校では普通のことがしたいので大丈夫です。
――学校って携帯禁止？
春名 です！ 持って行かないのが常識ということになっています。
――常識かあ。昨日ツイッターでこんなこと言ってたねとか言われない？
春名 ぜんぜんないです。持っている子もクラスの半分くらいしかいないんです。
――あー、でも半分はいるんだ。持って行ってツイートしたいなとかはある？
春名 学校とツイッターは別にしているので、ないです。あと、学校のことを書くと先生にバレちゃいます！（笑）。
――そっか、それは困るなあ。じゃあ仕事の話はぜんぜんしないんだ。
春名 早退するときとか、「なんで帰るの？」とか聞かれます。でも最近は何も言わなくても「仕事がんばってねー」って。
――もうみんなわかってるから。
春名 でも、お仕事とは言わないほうがいいみたいで、課外活動と言っています。
――え、なんで？
春名 なんでかよくわからない……。あ、でもこれじゃ記事にならないか。なんとかほかのことを膨らませてもらって……。
――アドバイスまで……。面白い話たくさんしてもらったから大丈夫だよ！ 最後まで気を遣ってもらっちゃって、ありがとうございます。そうだ、シュークリームもありがとうね、いただきま……。
春名 じゅるり……（ω）。
――あ、いっしょに食べようか。
春名 わーい、モグモグ（ω）
（加藤レイズナ）
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