30年後には杉村政権発足!? 渋谷の街で熱弁を奮う杉村太蔵

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 元英国首相の自叙伝を書くために雇われた男が事件に巻き込まれていく映画『ゴーストライター』の公開を記念して28日、タレントで政治評論家の杉村太蔵が渋谷の街で街頭演説を敢行。翌日に控えた民主党代表選に言及し「菅さんは今辞めるべきではない。(代表選に出馬している)候補者の中に強烈なリーダーシップを発揮できて、日本を変えて復興も実現できる人がいるとは思えない」と斬り捨て、さらに「小沢(一郎)さんに一度総理をやらせるべき」と持論を展開した。

 スーツにたすきという議員時代をほうふつとさせる衣装で登場した杉村は「明日は民主党の代表選がありますね。国民からすれば紳助さんが引退した方が衝撃が強いかもしれませんが」といきなり時事ネタで観衆の心をつかんでみせる。そして「明日の代表選は誰が勝つかわからない、非常に面白い選挙。(元首相の)小泉さんは約5年半総理を務めて経済が良くなった。今は経済が残念な限りなので、次期政権はしっかり安定して長くやってほしい」と迷走する最近の政権にチクリ。また映画で描かれている政治スキャンダルに触れ、政治家時代に自身が巻き込まれそうになった罠(わな)として「ハニートラップというのですが、地方講演後に一席設けてもらい、同席した女の子に『先生、この後お部屋に行っていいですか?』と言われた。党の職員に止められて助かったのですが、そこで行っていたら今の僕はなかったと思います」とリアルな実例を明かした。

 街頭演説後に取材に応じた杉村は、「もしゴーストライターになったら誰のことを書きたい?」という質問に「許されるなら小沢(一郎)さんのことを書いてみたい。誰も怒りませんから、本当のところはどうなんですか? って。ほかにも鈴木宗男さんとか、森喜朗さんとか、古賀誠さんとか」と超大物政治家たちの名前を列挙。そして街頭演説のときよりさらにヒートアップした様子で「一年に一回総理が変わるのは理屈抜きに良くない。菅さんは今辞めるべきではないと僕は常々言っていた。代表選の候補者に、菅さんよりずば抜けていい方はいますか? 強烈なリーダーシップを発揮して、日本を変えて復興も実現できる方がいると僕は思わない」と熱弁を奮った。また「小沢(一郎)さんに一度総理をやらせた方がいい。20〜30年前からキーパーソンと言われているので、一度メインを任せないといつまでも成仏しない。小沢さんになってもそんなに(日本は)変わらないし、この際出馬したらいいんじゃないか」と持論を展開したが、自身の政界復帰については「わかりません。が、20〜30年後は杉村政権ができているかもしれませんよ」とはぐらかした。

 映画『ゴーストライター』は、映画『戦場のピアニスト』などの巨匠ロマン・ポランスキー監督がロバート・ハリスの小説を映画化したサスペンス。元イギリス首相のゴーストライターとして雇われた平凡な男が、ある秘密に吸い寄せられていくさまを鮮やかなタッチで描く。(肥沼和之)

映画『ゴーストライター』はヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中

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映画『ゴーストライター』オフィシャルサイト
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