高度化したフットボールの戦術-ポジション(GK、リベロ、ストッパー)
チャオ、日本の皆さん。
前回の更新から時間が空いてしまったけれど、皆さんは内容を覚えてくれているかな?
前回、前々回はゾーンディフェンスのコツや意味を詳しく説明したね。組織的な守備が、効果的な攻めにも繋がるということを理解していただけたと思う。フットボールはチームスポーツだから、一つの組織として機能するためには各選手の役割分担が重要になってくる。
そこで、今回からは、フットボールにおける様々な「ポジション」の意味、そして求められる役割についてお話したい。
本題に入る前に、一つ考えたいことがある。11人の選手にはそれぞれ求められる役割があるけれど、では監督の役割とは何だろう。もちろん監督がシステムやメンバー、戦い方を決断しなければ、チームは成り立たない。
でも最も重要な役割とは何だろう?
それは選手やクラブ、そしてマスコミとのバランスを保つこと。私はこう考えている。
選手やクラブ、そしてマスコミとの距離を程良く保ち、チームを率いていく。そして、何か問題が起きた場合には、その責任をしっかり負うこと。改めて難しい仕事だと思うけれど、私もそのような監督になれるよう努力していくよ。
では、本題に入ろう。まずは守備のポジションから見ていきたい。
■ ゴールキーパー
ゴールキーパーはフットボールにおいて、実に特殊で、そして非常に重要なポジションだということは読者の皆さんもお分かりだろう。
優れたキーパーになるためにはテクニックが必要不可欠。テクニックを身に付けるためには、専門的なトレーニングをコンスタントに積むことが重要だ。
まず、キーパーを目指す若いプレーヤーは、身体能力を磨くことが求められる。そしてボールに対し、積極的に飛び込んでいける勇気も持っていなければならない。また、チームを最後尾から鼓舞する大切な役割もあるから、強いリーダーシップを持つ選手が適任だといえるだろう。
キーパーは試合の中心となって目立つポジションとはいえないけれど、間違いなく他の10名の選手とは違った達成感を得られるはずだよ。
■ スイーパー /リベロ
「リベロ」と は1970年代に、西ドイツの英雄・フランツ・ベッケンバウアーによって一気にポピュラーになったポジションだ。
「スイーパー」も呼び方が違うだけで、基本的には同じ意味。この名称は1990年に開催され たイタリアワールドカップでブラジルが初めて導入した際につけられたものなんだ。
この大会ではペレが当時のブラジル代表監督であったセバスティアン・ラザロニを厳しく非難したため、ブラジルは予選の段階でこのシステムを変更してしまった。だが、反対に「リベロ」を導入しつづけた西ドイツは見事優勝に輝いたんだよ。
現在では多くのチームが「スイーパー」を採用しなくなったが、今でもドイツでは数チームが採用している。
「スイーパー」は常に守備陣における”最後の砦”でなくてはならない。(もちろんゴールキーパーはいるけどね)「スイーパー」の仕事は他のディフェンダーが生んでしまったスペースを埋めること。「リベロ」も同様。最終ラインの数メートル後ろを動き続けるんだ。サイドから遠すぎる位置にポジションを取らないように注意する必要がある。
スイーパーは流れを分析し、ぽっかりと開いたスペースやパスコースがどこにあるのかを予想して、対処法をいち速く考える選手でなくてはならない。
相手選手の特定のマークにはつかないポジションであるため、ボールを奪い返せたときは積極的な攻撃参加が可能になるんだ。この動きは相手にとって予期せぬものとなるため、かなり効果的だということを覚えておこう。
つまり、スイーパーは経験豊富で戦術眼があり、ボールを保持する能力に優れ、自信に満ちたプレーヤーにふさわしいポジションといえるだろうね。
■ ストッパー/センターバック
ストッパーとはディフェンスラインの真ん中にポジションを取るプレーヤーだ。チームによっては2人のストッパーを配置する場合もある。
主な仕事は最も強力な相手フォワードと一対一で勝負すること。これに尽きる。サッカーにおいて、最も守備に特化したポジションといえるだろうね。
ストッパーは最終ラインを構成し、常に相手選手とキーパーの間に入る。
コーナーキック等のセットプレーとビルドアップの時以外は、滅多に攻撃参加しない。ディフェンスラインの真ん中にポジションを取るということは、同時に様々なコースからの様々なボールに対応しなければならないことを意味しているんだ。
そのようなボールに臨機応変に対応するためには、アグレッシブさ、体力、スピード、ヘディングの技術、そして一対一で負けない強さが求められるといえるだろう。
| ファビオ・ロペス(Fabio LOPEZ)。1973年6月17日、ローマ生まれ。規律、運動量を基本とした戦術を好み、選手とのコミュニケーションを重視する気鋭の青年監督。セリエDのチームでコーチを務めた後に、リトアニアサッカー協会の技術委員に就任。リトアニアのFKバンガ、FCシアウリアイで指揮と執り、 堅守を武器とするチームを作り上げた。イタリアではアタランタやフィオレンティーナでスカウトを経験。若手の発掘も得意としている。マルコ・マテラッツィ の父ジュセッペを師と仰ぐ。趣味は新しい戦術の研究という戦術マニア。好きなシステムは4-1-4-1と4-4-2。将来的には日本のチームを指揮することに興味を抱いている。(http: //www.soccerlopez.com/) | ![]() |

