中国の温家宝首相は12日、菅直人首相と電話会談を行った。温家宝首相は日本の被災に対して再び慰問の意を表すと同時に、震災への支援を強調する一方で、福島原発からの放射能汚染水の排出について懸念を示した。中国広播網が報じた。

 温家宝首相は、「日本と中国は互いに重要な隣国であり、中国政府は日中関係を非常に重視している。日中間の4つの政治文書の原則に基づいて、両国の健全かつ安定した関係強化を推進していきたい」と述べた、

 福島原発の放射能汚染水の海への排出について、温家宝首相は、「中国政府および中国国民も非常に懸念している」と述べたうえで、海洋環境汚染と周辺国家への影響を十分に考慮し、国際法を厳守して、適切かつ効果的な防御措置を講じるよう要求した。

 一方、管首相は中国の国際救援隊の派遣や物資の無償援助、胡錦濤主席による慰問などに対し、日本政府と国民を代表して謝意を表明するとともに、日本で震災の被害を受けた中国人被災者に哀悼の意を表した。(編集担当:畠山栄)



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