中国で、汚職に手を染める官僚の低年齢化が目立つ。中国新聞社などが報じた。

 官僚の汚職で、一時は「59歳現象」などと言われた。ある程度権力を持った官僚が60歳の定年引退を目前に、不正に金品を手に入れようとする事例が相次いだからだ。

 ところが最近は汚職の低年齢化が進んでおり、「35歳現象」とも言える状況が鮮明になりつつある。北京市西城区検察院によると、2005−2010年に同検察院は35歳以下の容疑者22人が絡む職務絡みの犯罪案件18件を扱った。案件数では139件のうち12.9%に相当する。

 35歳以下の容疑者の場合、◆高学歴で手口が巧妙◆大胆で1回の犯罪で多額の金品を得ようとする――などの特徴がある。2005−2010年に摘発された18件中でも、規模が大きな「特大案件」、「大案件」に分類された事件が、83%を占めるという。(編集担当:如月隼人)



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