インタビュー:黒谷友香「甘えたいタイプなので」
――黒谷さんの周りで、そういう男気溢れる方はいますか?
黒谷:はい。そういう方々は下から慕われてるし、必要とされてるし、面倒見がいいし。男女問わず、仲間意識を持ちますよね。次郎長一家の親分子分のつながりって、みんなが求めているものなのかも知れないですよね。――確かに、憧れとしてはありますね。ただ自分が上司のために死ねるかっていうと、微妙なところがあるんですけど(笑)。
黒谷:(笑)。でも、それを友達に置き換えて、もし、地震が起きたとして、自分の身を危険にさらしてでも友達を救えるか、みたいなところには通じる部分がありますよね。見ていて、熱い思いを呼び起こされると思います。――次郎長に向かって激しく啖呵をきるシーンもありましたが、普段、啖呵をきることはありますか?
黒谷:いや、逆にきられることの方が多いです(笑)。「お前、しっかりしろよ!」みたいなのが多いですね。本当の意味で、その人のことを思って啖呵をきれる人って、頭がいい人だと思います。――今回の役柄と共通する部分は?
黒谷:大切な人とか、自分の人生の集大成みたいなものを大事にしようと思うところですかね。自分一人で何もかもやってるんじゃなくて、どこかで支えられている。特に上下関係のあるコミュニティーでは、分かりやすいものになるんじゃないかなと思います。――上下関係が厳しい中で生活した経験はありますか?
黒谷:私は運動部にいたことがないので、部活の先輩後輩の縦社会を知らないんですよね。――割と自由な学生生活を?
黒谷:はい(笑)。美術部で、幽霊部員みたいな感じだったので、ほとんど帰宅部でした。あとは、バンドを組んだりしていましたね。「先輩が、こう言ってるから、そうしなきゃ!」みたいのは無いんです。――それは幸せな人生ですね(笑)。でも、芸能界は上下関係が厳しいというお話も伺いますが。
黒谷:私は、素晴らしい先輩方に親切にしていただいているので、特に厳しいと感じたことはありません。理不尽なこともないですし。――今回のドラマは、次郎長一家、一人ひとりの「粋」のあり方を描いた作品でもあると思うのですが、黒谷さんが「粋」だと感じることは?
黒谷:例えば、悩み事がある部下をご飯に連れて行ってあげて、きっぷ良くおごってあげるとか。自信の無い人に、「大丈夫だよ」と、背中を一押しをできる、明るいエネルギーがある人は「粋」だと思います。