コマーシャルに100億ウォン投入

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韓国史上初となる100億ウォン規模の大型コマーシャル『グッドダウンロードキャンペーン』が公開され、大きな注目を浴びている。この話題のコマーシャルは、不法ダウンロード禁止を呼びかける公益のコマーシャルで、正しいダウンロードを推奨し、合法的なオンライン市場の活性化をアピールしている。

では、なぜコマーシャルにこんなにも巨額の資金が投入されているかというと、韓国を代表する俳優たちが起用されているからである。

その顔ぶれはというと、アン・ソンギ、ヒョンビン、シン・ミナ、キム・ジュヒョク、パク・ジュンフン、キム・ハヌル、オム・ジョンファ、ジョン・ウソン、チャン・ドンゴン、ハ・ジウォン、キム・テヒ、ソン・ガンホと日本でも知られているトップ俳優ばかり。そんな超人気の12人がこのコマーシャルで一堂に会しているため、その出演料を含めて100億ウォンという巨額が発生しているのである。

韓国が今回、このような巨額の資金をコマーシャル制作に投資した背景には、国内の不法ダウンロードやコピーの蔓延により映画産業が深刻な打撃を受けていることがあるようだ。今年8月に、映画「海雲台（ヘウンデ）」の動画ファイルが流出して100億ウォン近い興行損失が発生したとも言われており、インターネットのファイル共有サイトを通して流れた動画が、中国で1枚60円余で販売されることによる被害額は計り知れない。

このキャンペーンに対する反応はというと、「私も反省しなければならない」「DVDが発売されるまで待つ忍耐力が必要になるね」「合法ダウンロードは重要だが、製品を購入するという文化を定着させる努力が必要では？」といったコメントが寄せられており、少しではあるが反省する声も聞こえてくる。

韓国政府は、合法的な購入を促進させるために販売価格の引き下げも検討しているそうだが、まずは消費者の意識改革が最優先課題だとしている。これを機に、韓国の文化産業に悪影響を与える不法ダウンロードは徐々に少なくなるかもしれない。

（文：林由美）

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