AIの普及により、世界中の人々が検索エンジンの代わりにAIチャットボットを利用するようになってきました。これを受け、Googleは独自のAIチャットボットであるGeminiを提供するだけでなく、Google検索に「AIによる概要」や「AIモード」といったAI機能を組み込んでいます。そんなAI関連の検索機能でユーザーに情報を提示する際の情報源となってくれるメディアに対して、Googleは報酬を支払うテストをしていると報じられました。

Google Is Paying About 100 Digital Publishers for AI Overviews - The Information

https://www.theinformation.com/articles/google-paying-100-digital-publishers-ai-overviews

Google's AI Overview payout test varies wildly between publishers

https://9to5google.com/2026/09/30/google-ai-overview-payout-test-details/

Google's early attempt to pay websites for AI answers is struggling - Ars Technica

https://arstechnica.com/google/2026/09/google-is-paying-100-websites-for-contributions-to-ai-overviews-but-the-amounts-are-tiny/

Google pays some news publishers as AI-generated results dominate search | TheDesk.net

https://thedesk.net/2026/09/google-paying-news-publishers-ai-search-results/

Google Paying About 100 Publishers 0.1% Of Ad Revenue In AI Contribution Pilot

https://www.seroundtable.com/google-ai-contribution-pilot-01-percent-42188.html

PYMNTS | Google Begins Paying Publishers for AI Overview Answers

https://www.pymnts.com/google/2026/google-begins-paying-publishers-for-ai-overview-answers/

GoogleはGoogle検索での検索をAIでサポートする機能として「AIによる概要」や「AIモード」をリリースしています。「AIによる概要」の登場により、ウェブサイトのトラフィックが急減したことが報告されており、AI機能の登場以降、検索エンジンからのトラフィックが60%も減少したというデータもあります。Googleは「AI機能の導入後も検索クリックの総量は安定している」と主張していますが、具体的なデータはありません。

Googleの「AIによる概要」や「AIモード」は、ウェブ上にコンテンツを掲載するパブリッシャーの存在なくして成り立ちません。しかし、これらのAI機能の登場により、トラフィックが減少しパブリッシャーの運営はますます困難になりつつあります。

そこで、Googleは「AIによる概要」をはじめとするAI機能に対する貢献度に応じて、ウェブサイトやパブリッシャーに直接報酬を支払う「AI貢献パイロットプログラム」をスタートしたことをDigidayが報じました。

Google rolls out pay-per-value AI licensing program to publishers - Digiday

https://digiday.com/media/google-rolls-out-pay-value-ai-licensing-program-to-publishers/



新たに、The Informationがこの「AI貢献パイロットプログラム」の詳細を報じています。報道によると、Googleは「AI貢献パイロットプログラム」を通じて中小規模のブログやウェブサイトを含む約100のデジタルパブリッシャーに対して、「AIによる概要」「AIモード」「Gemini」を通じて生成された応答にどれだけコンテンツが大きく貢献したかに応じて報酬を支払っているとのこと。

ただし、「AI貢献パイロットプログラム」を通じて支払われる報酬は、パブリッシャーによっては「本来得られる広告収入の0.1%未満」だったそうです。小規模サイトの中には数カ月でわずか1000ドル(約15万8000円)未満しか稼げていないものもあるものの、別のパブリッシャーは5万~6万ドル(約790万~950万円)を稼いでいると証言しています。ただし、これは「事業全体から見れば大きな割合を占めるものではない」そうです。ただし、中には「AI貢献パイロットプログラム」で多額の収益を上げるパブリッシャーもおり、その金額は年換算で100万ドル(約1億5800万円)相当だとThe Informationは報じています。

記事作成時点では「AI貢献パイロットプログラム」を通じてパブリッシャーに報酬を支払う際、Googleがどのように支払い金額を決定しているのかは不明です。一部のパブリッシャーは「あまり広く取り上げられていないものの、ユーザーの強い関心を集めるようなトピック」の方が、多くの収益を上げられると説明。このようなトピックの具体的として、「アニメ」や「ゲーム」が挙げられています。

Googleにこのプログラムを拡大する予定があるかどうかは不明ですが、The Informationは「GoogleがAIモデルとAIによる回答を最新かつ正確な状態に保つには、ウェブパブリッシャーが積極的に活動し続ける必要があります」と説明しました。