世界中で愛され続ける児童文学『星の王子さま』を題材とする新たな長編映画が製作されることが明らかとなった。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)のモルテン・ティルドゥムが監督を務める。米が報じた。

1943年に刊行された『星の王子さま』は、これまでに世界で2億部以上を売り上げ、約600の言語や方言に翻訳されてきた不朽の名作だ。

この新企画を手がけるのは、2015年のアニメ映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』を手がけたフランス人プロデューサー、アトン・スマーシュとポール・トリジビッツ。原作者アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ自身の人生をベースに、先駆的な飛行士であり作家でもあった彼の実話と『星の王子さま』の幻想的な世界を融合させる。サン=テグジュペリの物語は実写で、星の王子さまはVFXで描かれる予定だ。

『星の王子さま』の物語をそのまま映画化するものではなく、フランスの漫画家・映画監督ジョアン・スファールによる高く評価されたグラフィックノベル版からも要素を取り入れ、星の王子さまと飛行士の絆を描く。

脚本は『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)でアカデミー賞脚色賞を受賞し、『フル・モンティ』(1997)や『ハンガー・ゲーム2』(2013)などを手がけたサイモン・ボーフォイが担当。サン=テグジュペリの遺産を管理する「Le Petit Prince Groupe」と共同で開発が進められている。

ティルドゥムは本作について、「これは非常に映画的かつ壮大な物語であり、私たちに大きな問いを投げかける素晴らしい機会を与えてくれる作品だと捉えています。愛と悲しみ、喪失に希望、そして自分の心に従うこと、人生を壮大な冒険として捉えることを描く物語です」と語っている。

ボーフォイは、「『星の王子さま』は決して色あせることのない特別な作品です。この物語は、すべての人の心の中にいる子供に語りかけ、時に耳をふさぎたくなるような真実の声を伝える、その小さな子供に誰もが共感するのです」とコメント。本作を壮大な映画として描くことは、やりがいのある大きな責任だと感じているとも述べている。

また、グラフィックノベル版を手がけたスファールは、この新作映画は長年の関係から生まれたものだと言及。「15年前に『星の王子さま』のコミック版を制作した際から関係を築いてきたサン=テグジュペリ家から、このユニークな映画のコンセプトを開発するにあたり、信頼を寄せていただけたことに感謝しています。サイモン・ボーフォイが脚本を、モルテン・ティルドゥムが監督を務め、この素晴らしい世界観に命を吹き込むために、これ以上のチームは考えられません」と期待を寄せた。

長年にわたり世界中で読み継がれてきた『星の王子さま』。原作者サン=テグジュペリの人生と作品世界を融合させる新たなアプローチによって、この不朽の名作がどのような一本に仕上がるのか。

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