六代目三遊亭円楽さんと桂歌丸さんにインタビュー(2013年)

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落語家の六代目三遊亭円楽さんが2022年に72歳で亡くなってから4年。9月30日の命日に、追悼企画として日本テレビに残る秘蔵映像で振り返ります。

六代目円楽さんは、演芸番組『笑点』の大喜利で数々のバトルを繰り広げてきた桂歌丸さん(2018年7月2日に81歳で死去)と2013年5月、都内で二人会を開催。“ライバル心”を燃やしながら競演する落語会の舞台裏に密着していました。

楽屋でのインタビューで歌丸さんが「円楽さんと一緒だとドキドキしてましてね」と明かすと、六代目円楽さんは「私はもう、介護の気持ちですよ」と笑顔。“犬猿の仲”の真相や、師匠である五代目三遊亭圓楽さん亡き後、“親代わり”だった歌丸さんへの思い、高座でしのぎを削りながらも互いを認め合った2人の関係性などについて語っていました。

■2026年は桂歌丸さん生誕90年(1936年8月14日生まれ)

歌丸さんと二人会で全国各地を回ってきた六代目円楽さんが「なぜか2人へ要望が殺到するんですよ。どういう訳だかわからないんですけどね(笑)」と、うれしそうに話すと、歌丸さんは「ことによるとね、血を見られるんじゃないかと(笑)、そういう期待」。すかさず六代目円楽さんが「どういう血を? 血も涙もないくせに(笑)」と返すなど、終始息ぴったりの掛け合いを披露しました。

■「実際、仲いいですよ」 歌丸 VS 六代目円楽 “犬猿の仲”の真相

高座に上がった六代目円楽さんは「毎年恒例でもって歌丸師匠と、この5月3日というのは、こちらで会をやらせていただいています。ありがたい限りですなあ、あと何年持つかどうか…」としみじみ語り、会場を沸かせました。

さらに、インタビューで「座布団はくんねぇし」と『笑点』で司会を務める歌丸さん本人の前で遠慮なく不満をもらすほど、大喜利での丁々発止が名物となるなか、実際2人の仲はどうなのか真相を確かめると、歌丸さんは「実際、仲いいですよ」と即答。

六代目円楽さんは「犬猿の仲というのはね、やっぱり仲が良くないとね、本当にケンカになるんですよ。(五代目圓楽)師匠亡き後、この方が本当の親代わりだと思って一生懸命…」と、歌丸さんへの思いを明かしていました。

■歌丸さんに学んだ“生涯現役” 六代目円楽さんが広げた落語の輪

2010年3月、三遊亭楽太郎改め六代目三遊亭円楽を襲名。3年が経過した2013年5月のインタビューで自らを「落語界全体の奉仕者」と語っていた六代目円楽さん。

『笑点』での“友達いない”発言は、あくまで一つのキャラクター。持ち前の“外交力”で多くの仲間をつくり、江戸落語と上方落語の距離を縮め、2007年から東西の協会や派閥の垣根を越えた一大プロジェクト『博多・天神落語まつり』をプロデュース。2019年からは博多に続き『さっぽろ落語まつり』もプロデュースし、落語家 兼 演芸プロデューサーとして落語界全体の発展に貢献しました。

2022年1月、脳梗塞と診断され入院。約7か月ぶりの高座復帰となった8月11日、歌丸さんからトリを引き継いだ『国立演芸場8月中席』初日に観客の前で「みっともなくてもいいから、死ぬまでやります」と力強く宣言。最後の高座は、亡くなる約1か月半前の8月20日の千穐楽で演目は『目薬』。落語の魅力を伝え、裾野を広げようと生涯現役を貫きました。

■「本当の親代わり」 六代目円楽さんが明かした歌丸さんとの絆

歌丸さんは「勉強してる人は、本当に勉強してる。してないやつは、まるでしてない。私はそういうのは噺家(はなしか)として認めてない」と、きっぱり。そして「楽さんなんか偉いですよ、どんどんどんどんネタを覚えてね」と、六代目円楽さんの芸に対する姿勢を認めていました。

六代目円楽さんは歌丸さんについて「地元(横浜)でずっと独演会をやって、さらにお年を召してからね圓朝ものにチャレンジし、余計なことばっかりしてるんですよ(笑) だから手抜けなくてね」と胸の内を明かす場面も。芸の道を究めようと挑み続ける歌丸さんの背中を、すぐそばで見つめていました。

■「円楽に追い越されちゃいけない」 2人を支えたライバル心

六代目円楽さんが「年は離れてるけれども、ライバル心というかね、それがある間は仲いいでしょうね」と語ると、歌丸さんも賛同して「でしょうね、とにかくライバル心捨てたらもうだめですよ。円楽に追い越されちゃいけない、小遊三に追い越されちゃいけない、たい平に追い越されちゃいけないって」。

すると六代目円楽さんは「あっ、小遊三さんは追い越すつもり、なんにもない(笑) 『日々小銭を稼いで1杯飲めればいい』って、こないだも言ってました(笑)」と、長年共演する『笑点』メンバー・三遊亭小遊三さんの話題で盛り上がりました。

ほかにも、2016年の『笑点』50周年まで歌丸さんを「管通したって生かしますからね」と宣言した六代目円楽さん。いい意味の“貧乏性”だという歌丸さんは「目つぶるまで」と生涯現役の原動力を語り、六代目を襲名して4年目に突入した円楽さんも、その先に見据えるさらなる襲名への夢を明かしていました。