治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が自身のYouTubeチャンネルで「【横浜市長選】パワハラ辞任・山中竹春 前横浜市長(54)が再出馬を表明。元警視庁刑事が解説」を公開した。動画では、パワハラ問題で辞職した山中竹春・前横浜市長がわずか3週間後に再出馬を表明したことに対し、組織や市民への影響という観点から強い懸念と提言を語っている。

小比類巻氏はまず、「職場をパワハラで辞めた上司が3週間後に戻ってくると言ったらどう感じるか」と視聴者に問いかけ、事態の異常性を指摘した。第三者調査によって認定されたという「ポンコツ」「人間のクズ」「切腹」といった暴言や、深夜休日の執拗な連絡など、極めて深刻なパワハラの実態を列挙。これにより、職員が市長の意向に迎合し、建設的な議論を控えるようになったとする市の報告書を引用した。

同氏は、組織のトップによるパワハラで最も恐ろしいのは「下にいる人間が物を言えなくなること」だと強調する。職員が不利益を恐れて正確な情報をトップに上げられなくなれば、最終的にその影響を被るのは市民であると警鐘を鳴らした。さらに、山中氏が掲げる実績や政策は「市長個人の所有物ではなく、職員が制度として落とし込んだもの」と指摘している。

最後に小比類巻氏は、山中氏が再び市政を目指すのであれば「パワハラを反省していると言うだけでいいのか」と疑問を呈した。万が一再び問題が起きた際に隠蔽できない第三者窓口の設置や、面談の録音・録画といった透明性を担保する「仕組み」を構築する覚悟があるのかと問い詰めている。「失われた信頼を取り戻すには、言葉だけでなく仕組みまで受け入れなければならない」と厳しい言葉を残し、動画を締めくくった。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。