FBS福岡放送

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実りの秋を迎え、新米の時期となりました。「令和の米騒動」から、値動きが大きかったコメの価格。ことしは、これまでと違う逆転現象が起きています。

■井ノ上新弥フィールドキャスター
「福岡市内のスーパーにお邪魔しています。ことし収穫された新米が並んでいます。こちらのコメの価格は、2970円です。」

「令和の米騒動」により、去年のコメの価格は全国平均で5キロ4573円まで高騰しました。

ところが、福岡市のスーパーでは28日、ことしの新米が3000円以下で販売されていました。

その一方で。

■井ノ上フィールドキャスター
「こちらは去年のコメなのですが、価格が3218円と新米よりも高くなっています。」

農林水産省によりますと、銘柄米5キロの平均販売価格は、25日時点で2966円。最高値だった去年11月と比べると、およそ1600円値下がりしています。

新米の方が安くなる逆転現象。店の担当者は「これまでにないこと」だと話します。

■たべごろ百旬館 商品担当チーフ・松下洋平さん
「去年はコメ不足で仕入れ値が高かったのですが、ことしは安定しているので、その分、価格が下がっていると思います。」

■買い物客
「パックご飯でしのいでいたので、(新米が)安くなっているなら買おうと思いますよね。」
「やっぱり新米を買うよね。うれしいね。」

消費者に笑顔が広がる一方で、頭を悩ませている人もいます。

新米の収穫を控えた、福岡県内の生産者を訪ねました。

■コメ農家・三宅静恵さん
Q.今の状況をどのように受け止めていますか?
「ちょっと価格が下がりすぎかなと。ここまで下がると、コメ農家としては来年作るのをためらうような価格になっていると思います。」

福岡県筑紫野市で100年続くコメ農家を営む三宅さんは、コメの価格が値崩れしている状況について、危機感を覚えています。

■三宅さん
「価格が高すぎると買いにくくなるし、価格が安すぎると農家が続けていけなくなるので、高齢化している農家の離農の数が増えてしまう。そうすると結果的に、数年後にまたコメが高くなる状況になってしまうのではないかと思っています。」

帝国データバンクによりますと、ことし1月から8月の間に廃業したコメ農家は28件に上り、4年連続で過去最多を更新する可能性があるということです。

コメ農家の高齢化や、生産コスト高騰が主な要因だとしています。

■三宅さん
「1度やめてしまった田んぼは、急に田植えはできません。この価格なら作れると納得するような価格で来年も再来年も作れる環境があれば、日本のコメは安泰なのではないかと思いますが。」

私たちの食卓に欠かせないおコメ。安定したコメ作りをどう支えるのか、課題となっています。

※FBS福岡放送めんたいワイド2026年9月28日午後4時すぎ放送