上田綺世が起死回生の逆転2ゴール!! 5選手A代表デビューの森保J、VAR二転三転の劇的PK弾でベネズエラ撃破
[9.28 キリンチャレンジカップ 日本 2-1 ベネズエラ Eピース]
日本代表は28日、エディオンピースウイング広島でキリンチャレンジカップを行い、ベネズエラ代表と対戦した。先発で4選手がA代表デビューを飾った一戦は前半を0-0で折り返したが、後半開始直後に先制点を献上。それでも同6分にFW上田綺世のゴールで同点に追いつくと、10人で戦った終了間際に上田が起死回生の勝ち越しPKを決め、2-1で劇的な勝利を飾った。
日本は24日のウルグアイ戦からDF瀬古歩夢以外の先発10人を変更。GK小久保玲央ブライアン、MF中野就斗、MF熊坂光希、MF齋藤俊輔の4人が先発でA代表デビューを飾った。
布陣は引き続き3-4-2-1で、GKは小久保が務め、3バックは左からDF鈴木淳之介、瀬古、DF渡辺剛の並び。ダブルボランチはゲームキャプテンのMF鎌田大地と熊坂が組んだ。ウイングバックは左にMF相馬勇紀、右に中野。シャドーは左に齋藤、右にMF佐藤龍之介が入り、1トップをFW後藤啓介が務めた。[スタメン&布陣]
日本は前半4分、鎌田のインターセプトからカウンターを仕掛け、相馬が縦パスを突き刺すと、後藤のパスから齋藤がカットイン。シュートは相手に阻まれたが、最初のチャンスで良いチャレンジを見せた。
ところが前半6分、開始直後の接触で左膝を気にしていた熊坂がピッチに座り込む。熊坂は昨年6月に初招集された際、練習中に右膝前十字靭帯の重傷を負っていたが、A代表デビュー戦でも無念の負傷。頭を抱えまま担架で運び出され、同8分にはMF田中聡が投入された。
前半9分には相馬のFKに鈴木淳が頭で合わせるも、枠を外れる。その後は拮抗した展開が続き、日本は中野と佐藤が右で好連係を見せるも、フィニッシュには至らない。また小久保から後藤へのロングフィードが何本も出たが、空中戦に競り負け、収めることができない時間が続いた。
前半32分にはようやく次のチャンスが訪れ、右サイド攻撃を起点に鎌田がゴール前に侵入すると、ラストパスから相馬が狙うもGK正面。直後には縦パスを受けた後藤がヒールキックでつなぎ、齋藤がカットインシュートを放ったが、これもGKの正面に飛んだ。
さらに前半34分、田中のスルーパスに後藤が抜け出したが、GKと1対1で放ったループシュートは右に外れる。ことごとく決定機を逃した日本は握れず、同41分には背後に抜け出された鈴木淳が相手を掴んだまま倒し、ファウルが取られていたらあわや退場というピンチを作られた。
さらに前半45分、日本は自陣でのビルドアップでプレッシャーをかけられると、渡辺のボールタッチが乱れて大ピンチ。ここは小久保がかろうじてクリアし、CKに逃れたが、続くCKでもDFルイス・バルボのキックから立て続けにピンチを作られた。DFクリスティアン・マクンのシュートは小久保が横っ飛びで阻み、再びCKに逃れると、MFブライアン・カスティージョのシュートは瀬古がゴールライン際でクリアし、なんとか無失点で前半を終えた。
日本は後半開始時、後藤、齋藤、佐藤、鎌田、小久保に代わってFW上田綺世、MF伊東純也、MF久保建英、MF田中碧、GK鈴木彩艶を投入。主力メンバーを次々に入れて勝ちに行った。ところがその直後、田中聡が競り負けて中盤のトランジションで後手に回ると、ベネズエラのカウンターが開始。バルボに中野が振り切られると、ラストパスをMFケビン・ケルシーにねじ込まれ、先制点を献上した。
それでも日本は後半4分、すぐに取り返した。左サイドで相馬が開き、横パスを伊東が受けると、インスイングのクロスボールをゴール前に配球。絶妙なタイミングで抜け出した上田がダイレクトで押し込み、1-1の同点に追いついた。
その直後には渡辺の空振りでケルシーにサイドを突破されると、クロスからカスティージョにスライディングシュートを打たれたが、わずかに枠を外れて命拾い。その後は日本が押し込む時間が続き、伊東、上田の連係でチャンスを作っていった。
後半20分、日本は田中碧の縦パスを上田が落とすと、久保がスルーパス。これに相馬が抜け出すも、後ろからDFジョン・アランブルに倒され、シュートを打てずにファウルで止められる。アランブルは一発退場かと思われたが、イエローカードにとどまり、これで獲得したFKを相馬が狙ったが、壁に当たった。
日本は後半26分、中野、相馬、瀬古を下げてMF堂安律、MF中村敬斗、DF伊藤洋輝を投入。3バックの並びは伊藤、渡辺、鈴木淳となった。同28分には右サイドのローテーションから久保がニアゾーンに走り込み、クロスに伊東が走り込んだが、ダイレクトシュートは不発に終わった。
後半32分には途中出場MFクリスティアン・カセレスのミドルシュートを鈴木彩がキャッチしきれず、目の前にこぼしたボールをFWヘスス・ラミレスに詰められ、万事休すかと思われたが、鈴木彩のプレッシャーによって枠外へ。失点は免れた。
後半36分には田中聡に代わってFW谷村海那を投入。谷村はこの試合で5人目のA代表デビューとなり、3-1-4-2の布陣で前線の枚数を増やして攻めに出た。ところが直後、自陣の接触プレーで渡辺が負傷。3回の交代回数を使い切っていたため、10人での試合を強いられることになった。
布陣は中村と伊東を両サイドバックに置き、谷村が左サイドハーフに回るスクランブルの4-4-1。その後は防戦一方となった中、後半アディショナルタイム1分、日本は久保がチームメートのMFヤンヘル・エレーラに倒されながらもPKは与えられず、カウンターを受けた結果、鈴木淳のファウルでPKを与えてしまう。ところが、ここでVARが介入。直前に久保が倒されていたシーンがファウルだったとして、反対に日本のPKとなった。
キッカーは上田。ゴール左隅に蹴り込み、日本が勝ち越しに成功した。そのまま試合はタイムアップ。日本は敗戦間際のPK献上で窮地に追い込まれたかと思われたが、VARで二転三転の判定を味方につけ、エース上田の逆転2ゴールによって勝利を飾った。
(取材・文 竹内達也)
日本代表は28日、エディオンピースウイング広島でキリンチャレンジカップを行い、ベネズエラ代表と対戦した。先発で4選手がA代表デビューを飾った一戦は前半を0-0で折り返したが、後半開始直後に先制点を献上。それでも同6分にFW上田綺世のゴールで同点に追いつくと、10人で戦った終了間際に上田が起死回生の勝ち越しPKを決め、2-1で劇的な勝利を飾った。
布陣は引き続き3-4-2-1で、GKは小久保が務め、3バックは左からDF鈴木淳之介、瀬古、DF渡辺剛の並び。ダブルボランチはゲームキャプテンのMF鎌田大地と熊坂が組んだ。ウイングバックは左にMF相馬勇紀、右に中野。シャドーは左に齋藤、右にMF佐藤龍之介が入り、1トップをFW後藤啓介が務めた。[スタメン&布陣]
日本は前半4分、鎌田のインターセプトからカウンターを仕掛け、相馬が縦パスを突き刺すと、後藤のパスから齋藤がカットイン。シュートは相手に阻まれたが、最初のチャンスで良いチャレンジを見せた。
ところが前半6分、開始直後の接触で左膝を気にしていた熊坂がピッチに座り込む。熊坂は昨年6月に初招集された際、練習中に右膝前十字靭帯の重傷を負っていたが、A代表デビュー戦でも無念の負傷。頭を抱えまま担架で運び出され、同8分にはMF田中聡が投入された。
前半9分には相馬のFKに鈴木淳が頭で合わせるも、枠を外れる。その後は拮抗した展開が続き、日本は中野と佐藤が右で好連係を見せるも、フィニッシュには至らない。また小久保から後藤へのロングフィードが何本も出たが、空中戦に競り負け、収めることができない時間が続いた。
前半32分にはようやく次のチャンスが訪れ、右サイド攻撃を起点に鎌田がゴール前に侵入すると、ラストパスから相馬が狙うもGK正面。直後には縦パスを受けた後藤がヒールキックでつなぎ、齋藤がカットインシュートを放ったが、これもGKの正面に飛んだ。
さらに前半34分、田中のスルーパスに後藤が抜け出したが、GKと1対1で放ったループシュートは右に外れる。ことごとく決定機を逃した日本は握れず、同41分には背後に抜け出された鈴木淳が相手を掴んだまま倒し、ファウルが取られていたらあわや退場というピンチを作られた。
さらに前半45分、日本は自陣でのビルドアップでプレッシャーをかけられると、渡辺のボールタッチが乱れて大ピンチ。ここは小久保がかろうじてクリアし、CKに逃れたが、続くCKでもDFルイス・バルボのキックから立て続けにピンチを作られた。DFクリスティアン・マクンのシュートは小久保が横っ飛びで阻み、再びCKに逃れると、MFブライアン・カスティージョのシュートは瀬古がゴールライン際でクリアし、なんとか無失点で前半を終えた。
日本は後半開始時、後藤、齋藤、佐藤、鎌田、小久保に代わってFW上田綺世、MF伊東純也、MF久保建英、MF田中碧、GK鈴木彩艶を投入。主力メンバーを次々に入れて勝ちに行った。ところがその直後、田中聡が競り負けて中盤のトランジションで後手に回ると、ベネズエラのカウンターが開始。バルボに中野が振り切られると、ラストパスをMFケビン・ケルシーにねじ込まれ、先制点を献上した。
それでも日本は後半4分、すぐに取り返した。左サイドで相馬が開き、横パスを伊東が受けると、インスイングのクロスボールをゴール前に配球。絶妙なタイミングで抜け出した上田がダイレクトで押し込み、1-1の同点に追いついた。
その直後には渡辺の空振りでケルシーにサイドを突破されると、クロスからカスティージョにスライディングシュートを打たれたが、わずかに枠を外れて命拾い。その後は日本が押し込む時間が続き、伊東、上田の連係でチャンスを作っていった。
後半20分、日本は田中碧の縦パスを上田が落とすと、久保がスルーパス。これに相馬が抜け出すも、後ろからDFジョン・アランブルに倒され、シュートを打てずにファウルで止められる。アランブルは一発退場かと思われたが、イエローカードにとどまり、これで獲得したFKを相馬が狙ったが、壁に当たった。
日本は後半26分、中野、相馬、瀬古を下げてMF堂安律、MF中村敬斗、DF伊藤洋輝を投入。3バックの並びは伊藤、渡辺、鈴木淳となった。同28分には右サイドのローテーションから久保がニアゾーンに走り込み、クロスに伊東が走り込んだが、ダイレクトシュートは不発に終わった。
後半32分には途中出場MFクリスティアン・カセレスのミドルシュートを鈴木彩がキャッチしきれず、目の前にこぼしたボールをFWヘスス・ラミレスに詰められ、万事休すかと思われたが、鈴木彩のプレッシャーによって枠外へ。失点は免れた。
後半36分には田中聡に代わってFW谷村海那を投入。谷村はこの試合で5人目のA代表デビューとなり、3-1-4-2の布陣で前線の枚数を増やして攻めに出た。ところが直後、自陣の接触プレーで渡辺が負傷。3回の交代回数を使い切っていたため、10人での試合を強いられることになった。
布陣は中村と伊東を両サイドバックに置き、谷村が左サイドハーフに回るスクランブルの4-4-1。その後は防戦一方となった中、後半アディショナルタイム1分、日本は久保がチームメートのMFヤンヘル・エレーラに倒されながらもPKは与えられず、カウンターを受けた結果、鈴木淳のファウルでPKを与えてしまう。ところが、ここでVARが介入。直前に久保が倒されていたシーンがファウルだったとして、反対に日本のPKとなった。
キッカーは上田。ゴール左隅に蹴り込み、日本が勝ち越しに成功した。そのまま試合はタイムアップ。日本は敗戦間際のPK献上で窮地に追い込まれたかと思われたが、VARで二転三転の判定を味方につけ、エース上田の逆転2ゴールによって勝利を飾った。
(取材・文 竹内達也)

