YOASOBI、朝ドラ「ブラッサム」主題歌はスラスラ作れた ikura「歌いながら強くなっていける」
28日にスタートしたNHK連続テレビ小説「ブラッサム」(石橋静河主演、月~金曜・前8時)の主題歌「咲き誇れ」を担当する音楽ユニット「YOASOBI」がこのほど、東京・渋谷の同局で取材会を行い、楽曲制作などについて語った。
ボーカルのikuraは「幼い頃から朝ドラの主題歌をやることが夢だった。今回それをかなえることができて本当にうれしいし、胸がいっぱい」と笑顔。同じ女性としても、主人公のモデルとなった小説家・宇野千代さんの生きざまに共感し「力強く生きた気持ちや強さが乗るようにした。リスペクトがあるからこそ、リンクさせながら歌わなければいけないと思っていた。自分の口から出ていく言葉に勇気づけられ、背中を押された感覚があった。口ずさんだ時に、歌いながら強くなっていけるような歌になっていけばうれしい」と視線を前へ向けた。
山口・宇部市出身のコンポーザー・Ayaseは、楽曲制作のために宇野さんが生まれ育った同県の岩国市を訪問。「同じ山口県民としても、先生の生きた場所に行かないと書き切れないなと思った。(現地から)帰ってきた次の日に全編書き上げられた。先生の生きた証しみたいなものを拾いに行くことができた」と、詞も曲もスラスラ作れたことを明かした。
制作前には宇野さんの自伝「生きて行く私」を読破。当時は楽曲制作に行き詰まっている時期だったが「僕の人生においてもターニングポイントになったといえる出会い。宇野千代さんは人生を名詞的じゃなく動詞としてとらえている。浮き沈みが激しい日々だったので、今を生きて未来を見ているというポジティブな生き方がすごく響いた。全てにおいていい影響になった」。主題歌の元となる原作小説を書き下ろした作家の綿矢りさ氏にも共鳴し「僕らにとって宝物になった。作れてよかったな、としっかり思える楽曲はなかなかない。楽曲側に呼ばれている感じがした。これからも大事な曲になると思う」とかみ締めた。
石橋が曲にのせてダンスを踊るタイトル映像を目にしたことに「『咲き誇れ』はドラマがあって完成するもの。タイトル映像を見た時にようやく楽曲が完成したなと思った」。ikuraとも「素晴らしいですね」と声をそろえた。
「ユニット名がYOASOBIなのに朝ドラ」であることに質問が及ぶと、ikuraは「遊び心を大切に、という意味があるので、名前は夜だけど朝であってもいいんだと思う」と笑った。早くも年末の紅白歌合戦での歌唱が期待されるが「年越しは2人でジャンプしたい」と夢見ていた。制作統括の村山峻平チーフ・プロデューサーは「かなり早い段階でオファーをさせていただいた。一歩踏み出したくなる楽曲を作ってくださった」と感謝した。
