井上拓真に敗れてリングを後にする那須川天心(撮影・堀内翔)

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 「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(27日、トヨタアリーナ東京)

 WBC世界バンタム級タイトルマッチで敗れた挑戦者の那須川天心(28)=帝拳=が28日、自身のインスタグラムに新規投稿。悔しい判定負けから一夜明けの心境をつづった。

 天心は控え室で椅子に突っ伏して悔しさをにじませる写真をアップし、「もう何が何だかよくわからないです ありがとうございました」と記した。

 井上拓真と昨年11月の同級王座決定戦以来の再戦。7回に天心は伸びる左ストレートで井上を倒した。劣勢から起死回生のダウンを奪い、さらに立った相手をロープ際まで詰めたが、百戦錬磨の王者は難攻不落。ロープダウン気味にバランスを崩させるのがやっとで、決定打を与えられないまま千載一遇のチャンスはついえた。

 307日間のめざましい進化を観衆1万人の前で見せたが、ベルト奪取はならず。苦手だった近距離でも被弾を恐れずに手を出し、フィニッシュを狙った。ただ、井上の鉄壁のディフェンス、鋭いカウンター、引き出しの多さには及ばず。一矢報いはしたものの、高い壁を越えることはできなかった。

 ◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年8月18日、千葉県松戸市出身。キックボクシング42戦全勝、MMA4戦全勝。2018年大みそかにエキシビションでボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)と対戦してKO負け(非公式)。22年6月の武尊との「THE MATCH」を最後にプロボクシングに転向した。23年4月にボクシングデビューし、24年10月にWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座獲得。身長165センチ、リーチ176センチ。左ボクサーファイター。