ブルージェイズの野球運営部補佐、加藤豪将氏(カメラ・一村 順子)

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◆米大リーグ ブルージェイズ-レッズ(26日、カナダ、トロント=ロジャーズセンター) 

 ブルージェイズの岡本和真外野手は本拠のレッズ戦に「5番・三塁」でスタメン入りした。オフに4年総額6000万ドル(当時レートで約94億円)で契約したルーキーが、今季33本塁打、92打点はチームトップ、球団新人記録を次々と更新しながら迎えた今季161試合目。NPBとMLBでプレーした経験を持ち、分析面でサポートした加藤豪将野球運営部補佐(31)が、試合前に日本メディアに対応し、岡本の成功の裏側を語った。

 -新加入の岡本選手をサポートする使命を背負った今季。

 「(現役時代は)対戦相手でもあった選手がチームに来て『ブルージェイズに、メジャーに、来て良かった』と思ってもらえることが自分のゴールでした。皆さんも見た通り、彼がアジャストメントをしていく姿を、毎日ベンチから見れることが本当に楽しかったです。僕も岡本選手と一緒に成長させてもらったと勝手に思っています(笑)」

 -高評価されている岡本選手の適応力、その鍵は。

 「リコール能力というか、1度対戦した選手は一生忘れない。僕も色んな選手とプレーしましたが、岡本選手程、覚えている選手はいないです」

 

 -具体的に言うと。

 「エンゼルスの中継ぎ投手、イエーツと対戦した時、数年前にドジャースと巨人の親善試合で対戦したって言うんですよ。その時どうやって打席に入ったか、全ての配球と結果、それを覚えていた」

 

 -高度な記憶力。

 「昨日も先発投手のカーブ、日本のピッチャーなら◯◯みたいなカーブだよ、って言うと、じゃあ、打てそうだとか、ちょっと難しいかもというコメントまでくれるので。僕自身どれくらい野球の仕事ができるか分からないですけど、一生忘れないですね、これは。同地区で(対戦が多いと)もうおびき寄せられる」

 

 -データ処理や打席での対応で、ブレない部分と柔軟性のバランスは。

 「簡単に言うと、ゴルフで言うと色んなクラブを持っている。この投手にはドライバーを使うとか、この投手には3番アイアンを使うとか。スイングが全然違うんです。ひらめきだったり、体調だったりを考えてきょうのスイングをデザインするところが本当にスゴイです。僕だったら、頑固すぎてそういうこと出来ないんですけど(苦笑)。1打席ずつスイングを変えられるのが、今年の成功の一部だと思います」

 

 -岡本選手のサポートにおけるやりがいは。

 「誰よりもデータを活用してくれる選手なので、僕としては助かりました。限られたデータしか取り入れられない選手もいる。どんなデータも吸収してピッチャーの全体像を自分で作っている感じなので。TOO MUCH(データ過剰)がなかった。僕自身、選手の時もそうですが、100(データを)聞いて、うち1でも使ってくれたら、仕事をして良かったと思える立場なので。結局、どんなにデータが良くても、選手がパフォーマンスできなかったら意味がないので。勉強になりましたし、今後の岡本の選手の活躍が楽しみです。去年、ワールドシリーズを味わったので、また戻りたい気持ちしかないですね」