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元交際相手のネイリストの女性にストーカー行為をしたうえ、殺害した罪に問われている男に検察側は、拘禁刑21年を求刑しました。法廷では、女性の夫の意見が読み上げられ被告に対する厳罰を訴えました。

■被害者の夫「血まみれで苦しそうな姿が頭から離れず」

妻と生まれてくるはずだった男の子。2人を突然奪われた夫の思いが法廷で読み上げられました。

小松本さんの夫「私たちの平凡でささやかな幸せはすべて奪われました。事件から現在まで一度も心休まることのない地獄のような日々を送っています」
(*代理人弁護士による意見陳述)

その日、夫が帰宅すると、妻は変わり果てた姿で倒れていました。

小松本さんの夫「血まみれで苦しそうな遥の姿がずっと頭から離れず、その日からまともに眠ることはできなくなりました。大量の血痕がそのまま残った玄関から入るたび、血まみれで苦しそうな遥の顔を思い出し、心が押しつぶされました」
(*代理人弁護士による意見陳述)

◇

殴られたり、刺されたり、少なくとも48か所の傷が体に残っていた妻の小松本遥さん。身につけていたプラチナの結婚指輪は、ひどく変形していたといいます。

■大内被告“食い気味”に早口で答える場面も

小松本さんにストーカー行為をしたうえ、殺害した罪に問われている大内拓実被告(29)。小松本さんが初めての恋人でした。事件までの半年間、別れを告げられた小松本さんを探し続け、最終的に、位置情報を送る発信器「紛失防止タグ」を使って自宅を特定したと話しています。

大内被告「被害者(小松本さん)の存在を消して、出会う前に戻ってリセットしようと、楽になりたいと思いました」

裁判官「被害者への気持ちは」

大内被告「本当に申し訳ない。許してもらえるとは思っていないですが、少しでも気持ちを伝えられたらと思います」

裁判官「気持ちというのは?」

大内被告「反省、反省です」

◇

食い気味に答える場面もあった大内被告。法廷での様子、発した言葉を小松本さんの夫は目の前で見続けました。

小松本さんの夫「(大内被告は)事件後は普段通りの生活をしていた。仕事も普通にしていたと言い、事件後間もない時期に風俗に行っていたとすら述べていました」

「私はずっと被告人を見ていますが、一度も目をあわせることも、もちろん頭を下げることもありません。裁判官の方を向いて『申し訳なかったと思う』と述べるのみで、具体的な償いの内容は一切語られず、遺族としてとても謝罪と受け止められるものではありません」

「数十か所を殴られ、刺され、殺害された遥の苦しさや無念さ、本来であれば今生後2か月で皆に可愛がられていたはずのわが子の無念。被告人を一生許すことはできません」
(*代理人弁護士による意見陳述)

◇

検察側は「身勝手で理不尽極まりない動機に酌量の余地は一切ない」として拘禁刑21年を求刑しました。

裁判官「最後に何か言いたいことはありますか?」

大内被告「ありません」

24日も、食い気味に早口で答えました。

判決は今月30日に言い渡されます。