PSVへの移籍を経て4年後へのリスタートを切っている。MF佐野航大はオランダの強豪でプレーする上で結果を出す必要性をさらに感じながら、日本代表に定着していく意気込みだ。

 佐野はNECナイメヘンに所属していた昨季、エールディビジで唯一のフルタイム出場を果たしてチームを3位へと大きく躍進させた。そうして迎えた今季は国内外の複数クラブで移籍報道が出た中、同じオランダのPSVに加入。昨季のリーグ優勝も果たした名門入りを果たした。

 すでにPSVでレギュラーに定着しており、ここまでリーグ戦6試合1得点を記録。UEFAチャンピオンズリーグデビューも飾り、米子北高から高卒でファジアーノ岡山に加入して始まったプロキャリアは着実にステップアップしている印象だ。

 もっとも佐野は強豪に加入したからこそ、結果を残していく意気込みを強めている様子。「ボールを持つ時間が長いとか、自分たちが優位に試合を運べる展開が多くなると思う。そういった意味では結果は自ずと上がっていかないといけないし、そこはマストやなと思う」と力を込めてさらなる活躍を誓うとともに、欧州CLでも存在感を示していくことを誓った。

 3月以来の復帰を果たした代表活動が始まった中でも気を引き締める。今後が期待される22歳は代表キャリアとしては経験が浅いことに触れ、「これから入っていくにはどんどん割り込んでいくためにはしっかりアピールしていかないといけない活動」と力を込めた。

 メンバー外となった北中米W杯では悔しい気持ちをすぐに切り替え、出場している選手を応援したという佐野。兄のMF佐野海舟がブラジル戦で決めたスーパーゴールについて訊かれると、率直な思いで振り返った。

「すごかったっすね。あまり言葉にできない感じでしたね。ああいう舞台でお兄ちゃんが決めるというのは、まあまあ普通ではないことなので、そういった意味ではすごいことだなと思います。(感情は)『誇らしい』が近いです」

 そうした刺激も受け、「日本代表としてあそこの舞台に立ちたいという思いは強くなった」。佐野は4年後を目指し、まずはW杯明け最初の活動となる今回の4連戦でアピールする。

(取材・文 加藤直岐)