【アジア大会】鈴木聡美が銀 35歳で“HOT LIMIT”超え! 50M平泳ぎ日本新「大きな一歩」
◇愛知・名古屋アジア大会第2日(2026年9月20日)
競泳女子50メートル平泳ぎで鈴木聡美(35=ミキハウス)が29秒91の日本新記録で銀メダルを獲得した。日本人初の30秒切りと同種目5大会連続メダルの快挙で28年ロサンゼルス五輪へ前進した。トライアスロン男子で北條巧(30=NTT東日本・NTT西日本)が金メダルを獲得、全競技を通じて今大会第1号となった。サッカー男子1次リーグA組のU-21日本代表はU-23キルギス代表に7-0と圧勝し、2連勝で準々決勝進出を決めた。バスケットボール男子決勝で日本は韓国に57-67で敗れた。
この3年、何度もはね返されてきた壁をついに突き破り、鈴木は満面の笑みを浮かべた。日本人初の30秒切りとなる29秒91の日本新記録で銀メダルを獲得。アジア大会の日本競泳陣最年長メダル、同種目では5大会連続メダルの快挙も重なり、「うれしい。だいぶ大きな一歩だと思う」と深々とうなずいた。
4位でメダルを逃した8月のパンパシフィック選手権後、映像分析してスタートの改善を決断。これまでより後ろに引いた姿勢から飛び出し、より深く潜ることで減速要素を消した。さらに予選後には「パワフルさが足りない」と肘の角度を修正。「本当なら、こんな試合の直前に変更はできない」という勝負手に出られたのも、15年以上も世界のトップで戦い続けている経験が成せる業だった。
昨年4月にロス五輪では自由形以外の3泳法も50メートル種目が実施されることが正式決定。以来、12年ロンドン五輪でメダルを獲得した100や200メートルではなく、50メートルで4度目の五輪を目指すと公言してきた。ロールモデルは同じスイマーではなく、56歳にして第一線で活躍を続ける歌手の西川貴教。「姿勢は日々見習っているところがある」と、今でも自身の“HOT LIMIT”超えを追い続けている。
29秒91は昨年の世界選手権の銀メダル相当。世界のレベルは急速に上がっているが、しっかりと食らいついている鈴木。37歳で迎える五輪へ「挑戦を繰り返していきたい」と、気持ちに老いは感じさせなかった。

