日テレNEWS NNN

写真拡大 (全11枚)

大型で強い台風25号は21日(月)にも関東にかなり接近する見込みで、東北なども含む広い範囲で災害級の大雨になる恐れがあります。そしてこの台風25号、実は、勢力などを調べるために専門家チームが台風の中心にまで接近し、調査していました。そこで見えた、今回の台風の“危険な特徴”とは。【真相報道バンキシャ!

■直接観測…ジェット機で台風の上へ

18日、バンキシャは、愛知県にある空港へ。

バンキシャ!
「あれですね。あれが研究のために飛び立つジェット機です」

この飛行機に乗り込むのが、名古屋大学の坪木和久教授。いったい、何を行うのか──。

坪木和久教授
台風の観測に使用するジェット機。我々これに乗って、これから台風25号に向かって飛行する予定です」

飛行機に乗り込み、台風のメカニズムや勢力を直接観測する。バンキシャ!も、同行させてもらうことになった。

バンキシャ!
「いま台風25号の観測に向けた飛行機が飛び立ちました」

飛行機台風の中心付近を目指し、周辺を観測しながら飛行。直径およそ400キロの範囲をくまなく観測するため、チョウの形のような“バタフライパターン”と呼ばれる経路がとられる。

離陸から20分…台風の上部を目指すため、高度は旅客機より4000メートルほど高い、およそ1万4000メートルに。

すると、坪木教授が…。

坪木和久教授
台風の端の雲が見え始めました。このあたり飛行していまして、ここに薄い雲が広がっているのが、外の端に見えている雲です」

台風の中心から、600キロほど手前。画面左に見えてきた薄い雲が台風の端だという。

■観測装置“ドロップゾンデ”とは

では、どのように観測を行うのか。専門家チームが取り出したのは、白い筒状のもの。

バンキシャ!
「ドロップゾンデという観測装置だそうです」

この“ドロップゾンデ”を使い、台風を観測するのだという。

ドロップゾンデは、飛行機から投下され、雲の中を落下しながら、気圧や温度、湿度などを計測する装置だ。

台風の勢力は、精度の高い予測が難しいとされ、正確に把握するためには、海の上の台風を直接観測する必要があるという。

トウモロコシを原料とする材料から作られているため、海に落ちると、大部分が溶けるという。

■“台風の目”に到達

離陸から45分ほど経過すると──。

坪木和久教授
「30秒前です」

最初のドロップゾンデが装置にセットされ、1つ目は台風の端で投下された。観測データは、機内のコンピューターにリアルタイムで表示されていく。

そのおよそ15分後──。

バンキシャ!
台風の中に入ったんですけれども、窓の外が真っ白になっています」

さらに進むと……。

専門家
「(台風の)目っぽいね。一番目っぽいね、海もちょっと見えているんじゃない?」

雲の隙間から、海が見える場所にたどり着いた。“台風の目”である可能性があるという。

この付近でも、複数のドロップゾンデを使い観測。計38個をこの日は投下した。

■「こんなに大量の水蒸気が…本当に驚き」台風25号

坪木教授が、観測データを確認すると…。

坪木和久教授
「すごく湿っている。(台風内に)水蒸気が非常に多い」

6時間のフライトを終え、飛行機が空港に戻ってきた。降りてきた坪木教授は、台風25号について、非常に危険な台風の可能性があるという。

坪木和久教授
「こんなに大量の水蒸気があるっていうのは、本当に驚きですね」

坪木教授が注目したのは、80.1ミリと書かれている数値。1平方メートルあたり、どれくらいの水蒸気が含まれているかを表している。この数値は、発達中の段階でありながら、台風の最盛期に匹敵する水蒸気量だという。

坪木和久教授
「大気中に存在しうる最大値に近い水蒸気が存在している。台風が日本本土に接近、あるいは上陸するようなことがあれば、大量の雨がもたらされるという心配があります」

(9月20日放送『真相報道バンキシャ!』より)