さらば重い重い大三元、730gの「AF 60-180mm F2.8」をLK SAMYANGがSchneider-Kreuznachとのダブルネームでリリース[道越一郎のカットエッジ]
LK SAMYANG × Schneider-Kreuznachのダブルネーム最初のモデルは25年5月に発売した「AF 14-24mm F2.8(ソニーFEマウント)」。同年のCP+で先行展示した後、満を持して発売した。さらに同年11月「AF 24-60mm F2.8 FE」(ソニーFEマウント)を発売。いずれもF2.8通しの明るいレンズだ。そしてこの9月18日、新たに「AF 60-180mm F2.8」(ソニーFEマウント/ライカLマウント)を発売。これで広角域から望遠域までを3本のF2.8ズームレンズでカバーする、いわゆる「大三元」がLK SAMYANG × Schneider-Kreuznachで完成した。望遠側が180mmで200mmに満たないとはいえ、他社の同等品では1kgを超えるレンズが多い中、730gと軽量なのが最大の特徴だ。販売元のケンコー・トキナーオンラインショップ価格はソニーFEマウント版が15万9800円、ライカLマウント版が16万9800円。
LK SAMYANG × Schneider-Kreuznach「AF 60-180mm F2.8」の製品発表会で、同社製品担当のキム・ドゥビン氏は、「一番強調したいのはマクロ機能。60mmでは0.35m、180mmでは0.79mの最短撮影距離を実現した」と胸を張る。また「小型軽量というのも大きな特徴。他社製品と比べて20%以上軽い。これまで発売してきたAF 14-24mm F2.8、AF 24-60mm F2.8と、今回のAF 60-180mm F2.8の3本を合わせても1.7kg以下に収まる」と話した。発表会にゲストとして招かれた写真家の坂井田富三氏は「非常に軽量コンパクトなサイズで、スナップシューターとしても非常に強力。イベントや旅行など一日中動きながら撮る用途で扱いやすい。ニュートラルで柔らかな描写が特徴で、背景のボケも好印象。AFは動体にも十分対応できる。開放F2.8の明るさと高い近接性能も魅力」と評価した。
また、映像クリエーターの桜風涼氏は「広角から望遠まで全部使ってみて、色の統一性があり、映画撮影で使っても非常に使いやすかった。ズームに関してはシネズームと比べると物足りない部分はあるが、十分動画撮影で使えるレンズ」と話した。また、「我々の業界も高齢化が進んでおり、カメラマンたちは機材をなるべく軽くしたいと思っている」とも指摘する。従来の大三元レンズは「撮ってる感」は強いが持ち運びが苦痛、という声をよく聞く。持ち運んで撮って初めて機能するのがカメラとレンズ。高い描写力はもちろん「小型軽量」というのも優れた機能といえるだろう。同社のキム・ウォンヨン日本支社長は「LK SAMYANG × Schneider-Kreuznachのレンズはこれからも増やしていきたい」と話す。同社のさらなるチャレンジに期待したい。(BCN・道越一郎)

