ソフトクリームを手にする白石さん(北斗市で)

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 渡島管内の農業法人「北斗市白石農園」が、トマトのブランド化へ、異色の取り組みに次々と挑戦している。トマトを使ったソフトクリームを開発し、4月からキッチンカーで販売。今月18日には、野菜や米をふんだんに使ったスープカレー屋もオープンする。農園の知名度を高め、将来的に売り上げ1億円の達成を目指す。

 農園は水稲2・8ヘクタールの他、ハウスと露地で野菜20品目以上を生産。主力品目はトマトで、甘さを引き出すために植物系ミネラルを投与するなど、栽培に工夫を凝らす。「神トマト」と名付けて販売し、徐々に売り上げを拡大してきた。

 白石敏明さん(35)は、1月の法人化を機に父から経営を継いだ。神トマトが「青臭さが少なく、高糖度でフルーツに近い」特長を生かし、ソフトクリームにして売り出そうとひらめいた。トレーラー式で移動可能なキッチンカーを、中古で購入。4月から農場の入口近くに車両を置き、営業を始めた。

 看板メニューは、豆乳入りのソフトミックスに神トマトソースをかけた「神トマトサンデー」(500円)。トマトの塩味も合わさり、後味さっぱりだ。ラッシーやフライドポテトなど常時7、8種類のメニューを扱い、10月中旬まで営業予定。「ソフトクリーム目当ての客が野菜も買ってくれ、相乗効果で売り上げを増やせている」と手応えをつかむ。

 次なる一手のスープカレー屋は、農場近くの空き家を改装して新規開店。スープのベースに神トマトを使い、自社生産の米「ふっくりんこ」と野菜をふんだんに使う。料理人の経験を生かし、4年ほど前から構想を温めていた。チキン、ポーク、ベジタブルの3種類のラインアップで、価格は1480円~1930円。木曜定休。

 農園の25年の売上高は4200万円。「自分にしかできないことをやっていきたい」と差別化の仕掛けで農作物の付加価値を高め、売上高1億円の達成を目指す。

(松村直明)

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