人間は腸内細菌に「支配」されている!?…腸内に”30兆個以上”棲んでいる「腸内細菌」の知られざる働き

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最高の体調は、「食べない力」から生まれる!

米国大学の医学部教授であり、世界で活躍する一流の生命科学者がたどり着いた、仕事のパフォーマンスをも変える新常識。快眠、集中力アップ、老化抑制、脂肪燃焼…すべてのカギは、「食べない力」にあった。

最高の体調を手に入れたい全てのビジネスパーソンのための「科学的ファスティング」。その仕組みと実践を、『3日で変わる からだが目覚める「食べない力」 細胞レベルで整う、生命科学者が実践するシンプルな習慣』より一部抜粋・再編集してお届けする。

腸内には数十兆個もの細菌が棲んでいる

近頃、「腸内フローラ」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。

腸内には数十兆個もの腸内細菌が棲み、その数は人間の全細胞の数約30兆個と同程度か、それ以上とも考えられています。そしてどの菌がどれだけ働くかで、腸内環境は大きく左右されるのです。腸内環境は、どんな腸内細菌がいるかだけでなく、腸内細菌が何をつくっているか(代謝産物)によっても変わります。最近では、菌の種類と働きを合わせて、腸内環境を捉える考え方が主流になっています。

腸内細菌は一般には健康を促進する「善玉菌」、腸内の腐敗や炎症を引き起こす「悪玉菌」、環境に応じてどちらにもなる「日和見菌」に分けて説明されますが、こうした呼び分けは便宜上のもの。実際には同じ菌でも、私たちの食事や環境、体調次第でその役割は変化します。

便は水分・食物繊維などの残渣・はがれた上皮・腸内細菌でできていて、水分を除いた乾燥重量でいうと便の3~6割ほどが腸内細菌だとされています。ちなみに力まずに出て、形が整い、強い悪臭が長引かないのが良い便の目安といわれています。

腸内細菌が人間を支配する?

私は山形県鶴岡市にある慶應義塾大学先端生命科学研究所にもラボを持っています。そこで腸内細菌研究の最前線を突き進んでいる福田真嗣さん(特任教授)としばしば議論するなか、ファスティングの考え方についても多くの刺激を受けてきました。

福田さんは冗談めかして「腸内細菌は人間を支配している」と言います。もちろん比喩ですが、実際に腸内細菌が間接的に代謝・免疫・脳機能にまで影響することがわかってきています。科学的に正確に言えば、一方が一方を支配しているというよりは、神経・免疫・代謝を介した密接な相互作用が行われているのです。

腸内細菌はたんなる「腸内に住む微生物」ではなく、「もうひとつの代謝・免疫器官」のように働きます。そのため腸内の機能バランスが崩れると、次のような問題が起こりやすくなります。

・便秘や下痢、ガスがたまるなど腹部の不調・不快が起こる

・腸内環境の乱れは、腸管の炎症や免疫応答の乱れにつながり、糖尿病や肥満などの生活習慣病や腸疾患のリスク上昇につながる

・個人差は大きいものの、腸と脳のつながり(脳腸相関)を介して、気分の落ち込みや不安感の強さにも関わります

腸内フローラの変化は糖尿病、自己免疫疾患、一部のがんのリスク、気分やストレス反応とも結びつくことがわかってきています。

腸内環境を左右するのが、日々の食事や睡眠、ストレス管理です。腸内細菌は私たちの“相棒”。腸内フローラを味方につけるためには、私たちと腸内細菌の密接な関係性を意識することが大切です。

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糖尿病を含む基礎疾患がある方、治療中・服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、成長期の方、摂食障害のある方またはその既往がある方、その他健康状態に不安のある方は、本書の方法を自己判断で行わず、必ず医師に相談してください。

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