「10分100円」なのに“激安レンタカー”が儲かるワケ。オンボロ車かと思いきや…運営元が明かす“安さのカラクリ”
◆「10分100円」激安レンタカーの裏側
「車の維持費、40年で倍増」。これは共同通信の家計データ分析が昨年明らかにした数字だ。ガソリン代も上がり、収入の伸びをはるかに上回るペースで維持費はかさむ……。そんな時代に、格安レンタカーを選ぶ人も増えている。
訪れたのは、100円レンタカー墨田両国店。ここはレンタカー業以外にも整備工場と中古車販売を兼ねているようだ。さっそく100円で借りられる車種を見せてもらうと、軽自動車からコンパクトカーまで選べて、思っていたよりもキレイだ。さらに少し値段を上げればプリウスが10分200円で借りられる選択肢もある。
今回、記者がレンタルしたのはホンダ「フィット」。’17年ものだが走行距離は10万㎞で、カーナビが標準装備なのもうれしい。外装はしっかり整備され内装も清潔感があり、大手レンタカーと遜色ない乗り心地だった。もちろん免責保証(1000円~)などは別料金だったが、それでも安い。オーナーに話を聞くと、「金額だけだとひどい車が出てくると思われるけど、ウチは下取りして自社でマメに整備・点検してるから状態はいいんだよ」と語る。
とはいえ、こんなにも激安で提供している会社は大丈夫なのか……? 気になる疑問を運営元のカーベルに尋ねた。「ウチはそもそもレンタカーで儲ける仕組みではない」と話すのは、取締役の堤明彦氏だ。
「通常のレンタカー業はとにかく貸して回転を上げることで儲けていますが、ウチは全車が売り物のレンタカーで販売するのがメインなんです。販売する中古車をレンタカー登録して貸し出し、売れるまでの間にも収益を生ませる仕組みになっています。加盟店の約75%が認証整備工場で、売れ残っている在庫車や代車をレンタカーとして登録すると在庫ではなく、減価償却が可能になる。商品の簿価を下げながらレンタカーとして稼働させて、売却時に利益を大きくする。販売価格も市場相場より2~3割安く設定しているので、年間800台以上も売れてます。購入後は、その加盟店にメンテナンスや車検などで長期的な顧客としても定着しやすいんです」
