試合後、サポーターの声援に応える大岩剛監督(カメラ・宮崎 亮太)

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◆愛知・名古屋アジア大会 ▽サッカー男子1次リーグ第1節 日本2-0香港(16日、豊田スタジアム)

 サッカー男子の1次リーグが19日の開会式に先駆けて豊田スタジアムなどで始まり、A組のU-21日本代表は、U-23香港代表に2-0で勝利した。来年3月から年齢制限のないA代表を率いる大岩剛監督(54)の兼任決定後初の公式戦。28年ロサンゼルス五輪を目指す21歳以下の編成で臨む日本は前半39分にMF石井久継(21)=湘南=が先制。10年広州大会以来4大会ぶりの優勝へ白星発進した。

 自国開催の期待を背負った難しい初戦を、大岩ジャパンが勝ちきった。試合を通じて雨が降り注ぐ中、4大会ぶりの頂点へ好発進を決め、大岩監督は「相手のすばらしい守備に苦労したが、良い勝ちだった。悪天候の中でもこれだけ多くの声援があったので、恥ずかしい試合はできない」と胸をなで下ろした。

 香港戦は24年パリ五輪から一貫して採用している「4-3-3」の布陣で挑むと、ボールを保持し続け、試合を完全支配。サイドからの仕掛けでゴールに迫ると、前半39分に大関の左クロスから石井が右足を振り抜き、先制点を手にした。一方で、得点につながるクロス、シュートの決定力という明確な課題も見えた。

 北中米W杯が終わった7月下旬、大岩監督が来年3月からA代表と28年ロサンゼルス五輪を目指すU-21代表を兼任することが発表された。今大会は兼任決定後初の公式戦で、選手にとっては後のA代表監督に直接アピールできる絶好の機会でもある。既にA代表の経験がある大関が「チャンスと捉えている」と語れば、まだ経験のないMF保田も「A代表につながる集団」と強調。各選手が目の色を変えて臨んでいる。

 五輪と同じくアジア大会は23歳以下の選手でのチーム編成が可能だったが、大岩監督はあえて、2年後のロス五輪時に23歳を迎える21歳以下の世代を招集。合流が1次リーグ第3節以降となる海外組も4人選出した。初選出はおらず、2年後の五輪、そして自身が指揮を執る30年W杯を見据えて、現時点で可能な限りのベストメンバーを集めた。

 今大会はこれまで以上に“大岩イズム”を注入するチャンスだ。指揮官は選手には今後のA代表を意識させるような声をかけつつ、「このグループの目的はロス五輪で最後決勝まで行き、金メダルを奪うこと」と、この世代の本来のゴールも見失わないように提示する。指揮官は「次の試合もいい準備をしたい」と、4日後に控えるキルギス戦を見据えた。(浅岡 諒祐)