【阪神】藤川監督 7連敗で問われる「6回だから」采配 SNS上では虎党から〝解任要望〟の声も
勝てない。それでもマジックだけは減る--。阪神は15日、中日戦(甲子園)に1-4で敗れ、今季ワーストの7連敗を喫した。2位・巨人も3連敗し、優勝マジックが「14」に減ったことだけが救い。だが、チーム状態はどん底だ。
勝敗を分けたのは1-1の6回だった。藤川球児監督(46)は4番手に石井大智投手(29)を投入。昨季、50試合連続無失点のプロ野球新記録を樹立した右腕を同点で送り込む判断自体は、理にかなっていた。
ところが、その切り札が裏目に出る。石井は一死後、細川に四球を与え、4番のサノーに左越えの決勝2ランを被弾。実に53試合ぶりの失点となった。
試合後、藤川監督は石井投入の意図を問われた。6回というイニングの区切りなのか、相手の上位打線をにらんだ起用だったのか。その答えは「6回だからです」。敗戦直後で動揺もあったのかもしれない。ただ、相手打線との兼ね合いではなく、イニングで決めたという回答は説明になっていない。
なおさら惜しまれるのが直前の5回だ。森下が61イニングぶりの適時打を放ち、チームも34イニングぶりに得点。ようやく1-1に追いつき、重苦しい空気を振り払った直後だった。それだけに、次の回で流れを手放した采配には明確な意図を聞きたくなる。
打線についても指揮官は「自分たちに制限をかけながらする野球の中ですから、思い切りが薄れたりする苦しさもあると思いますけど」と説明した。額面通りなら、優勝目前の重圧でナインが萎縮していることを認めたとも取れる。
では、その〝制限〟を外し、思い切って戦わせるのは誰の役目なのか--。SNSでは虎党の不満が噴き出し「解任要望」といった過激な言葉まで並ぶ状況となっている。
昨季の独走優勝時にも交流戦で7連敗はあった。だが、セ・リーグ球団相手の同一カード3連敗は今季初。甲子園で中日に3連勝を許すのも1998年7月以来、28年ぶりだ。
最悪の状況をどう打破するのか。現役時代、窮地で最も頼りにされた〝球児〟が、今度は虎将として泥沼からチームを救い出せるか。その真価が問われている。

