辺野古転覆から半年、責任問い続けた武石さん両親…大きな悲しみに向き合えず「できることを探し続けてきた」
沖縄県名護市辺野古沖で3月、同志社国際高(京都府京田辺市)2年の武石知華(ともか)さん(17)と船長が亡くなった小型船転覆事故で、武石さんの両親が読売新聞の取材に応じた。
「一生懸命に生きていた子が、大人のいいかげんさで亡くなった。知華の死を無駄にしたくない」と語り、事故の責任明確化や再発防止を訴えていくとの思いを打ち明けた。
「知華のいない生活に慣れていくことに罪悪感がある。知華のいた生活に戻りたい」。母親(49)は11日、自宅で声を震わせた。
両親は7月、引率教員ら高校の4人を含む11人を業務上過失致死傷容疑などで刑事告訴し、中城海上保安部に受理された。母親は「間違えたことをしても、誰も罪に問われなければ、未来のためにならない。警鐘を鳴らす意味もあった」と話した。
同月には、「辺野古転覆事件の全容解明と再発防止を求める会」を設立した。同様の悲劇を繰り返さないため責任の所在を明らかにし、課外活動における安全基準の導入などを目指して調査や関係者への働きかけを行う。活動資金として、4000件以上の寄付が寄せられているという。
16日で事故から半年となる。父親(49)は「大きな悲しみに向き合うことをごまかすため、できることを探し続けてきた」と語った。
(京都総局 清水美穂)
