中島歩の大ブレイクに高田文夫氏の妄想が止まらない「日芸だらけの最強ラインナップ!ああ、こんな映画が観たい!」
放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は業界で真しやかに囁かれている〝日芸ブッチギリ説〟で映画を1本プロデュース!?
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数年前から私と太田光(爆笑問題)と宮藤官九郎とで、芸能界だったら「日芸(日大芸術学部)こそ小さな最強説キャンペーン」を繰り広げていたが、ここへ来てとんでもない怪物が現われ〝日芸ブッチギリ説〟が業界を駆けめぐった。
『Tシャツが乾くまで』の中島歩(あゆむ)怪演男である。一気にテレビのトーク番組に出ていよいよ敬愛する私のラジオへ。なんたって〝歩〟は〝国木田独歩〟の〝歩(ぽ)〟からつけられた、玄孫である。なんたって日芸で、それも私の直系の落語研究会の大後輩である。
この若い世代は私のことを〝神先〟と呼んでいる(本当か)。私と歩のあいだには立川志らくと春風亭一之輔がいる。三遊亭白鳥もそうだ。どこの大学にもいないクセ有りで芸は達者という連中である。なんたってひたすらアートを学んできたからネ。
歩とずっと話していてふといろんなことがよぎった。「若さ」である。「青春」である。「しくじり」である。「敬愛」と「照れ」である。いろんなことがクリーニングされる20代30代。あいつが生きていてくれれば〝歩〟で一本撮ると言い出しただろう。
私の1年後輩の落研・超天才映画監督、同郷である渋谷の森田芳光。デビュー作は甘く切なく面白い『の・ようなもの』。ドンピシャだと思った。一瞬妄想の時間がよぎった。もし可能なら面倒くさいあれこれは私がやってプロデューサーだとしよう。今の日芸だらけだったらとんでもない映画一本が作れそうだ。
私の後輩達(並びに子分ども)だけでのチーム編成発表します。
監督・森田芳光。脚本・宮藤官九郎。主演・中島歩。助演・太田光(朝ドラで魅せた裸と快演)。田中裕二(バーター)。主題歌・オープニングはテツandトモ。エンディングテーマ・YOASOBI。宣伝ポスター画・ナイツ土屋(この春日芸入学)。ナレーション・春風亭一之輔。炎上広報・立川志らく。映画からテレビドラマ化したら脚本・八津弘幸(豊臣兄弟の脚本家)。解説・春日太一。
どうです? 最強のラインナップでしょ。これにお金を出してくれる大先輩達(クラウドファンディング)・毒蝮三太夫、高橋英樹、山本晋也。
もういないのでお金は出してくれないけど名誉OBとして三木のり平、篠山紀信、ケーシー高峰ら。
どうですか? これで日芸最強説が立証されたでしょう。当分のあいだこの業界「歩バブル」だな。
※週刊ポスト2026年9月25日・10月2日号
