FBS福岡放送

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高齢ドライバーの「運転技能検査」が、来年度から厳格化される方針です。背景には、高齢ドライバーによる死亡事故の増加があります。

■河津憲二朗フィールドキャスター
「こちらの自動車教習所で講習を受けているのは、高齢ドライバーです。」

この日、福岡市内の自動車講習では、70歳以上が運転免許を更新する際に義務づけられている「高齢者講習」が開かれていました。

この自動車教習所では毎日、60人ほどが受講しています。

実際に車を運転してチェックする実車指導では。

■河津フィールドキャスター
「方向指示器を出すのが遅いですね。まだ出ていないですね。出さずに曲がっていました。これも停止線ギリギリに止まっています。」

高齢者講習は講師から改善点を指導されますが、「合否」はありません。

受講すれば免許更新が可能です。

■参加者
「(ないと)困ります。動けない。交通機関が少ないから。地下鉄も電車も通っていないし。夜、周りが真っ暗だから怖いなと思うことはあります。」
「(ひやりとする瞬間は)たまにあります。タイミングが遅れているのかなとか、ブレーキですね。」

75歳以上のドライバーによる死亡事故の割合は年々、増加傾向にあります。

こうした中、警察庁は、一定の交通違反歴がある75歳以上のドライバーが免許を更新する際に必要な「運転技能検査」の内容を、来年度から厳しくする方針を決めました。

過去3年間に信号無視などの違反歴がある人は、まず「運転技能検査」を受け、合格すれば「認知機能検査」、「高齢者講習」を経て免許更新となります。

その「運転技能検査」に、来年度からは、限られたスペースでバックさせて進行方向を変える「方向変換」が加わります。

周りを確認しながらアクセルやブレーキを使いこなす運転操作です。

「方向変換」が加わる背景にあるのが、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故です。

福岡県宗像市でも去年12月、86歳の男性が運転する車がスーパーマーケットに突っ込む事故がありました。警察は、駐車のため方向変換していた際に、アクセルとブレーキを踏み間違えたとみています。

「運転技能検査」の厳格化に、高齢ドライバーは。

■高齢ドライバー
「今の事故の状況を考えると高齢者の事故は増えているので、厳格にするという解釈しかないのかな。運動能力が落ちた人を見つける必要があるかもしれない。」

教習所の教官は。

■姪浜ドライビングスクール・福富秀和さん
「運転したい、自分は大丈夫だ(と思っている)。自分もいつ起こしてもおかしくないという気持ちを持ってもらいたいと思います。」

様々な事情で免許返納ができない高齢ドライバーを支援する動きもあります。

早良体育館では、月1回の高齢ドライバー講習で、自動車運転に関する運動のトレーニングを行っています。

■早良体育館・久保山智美トレーナー
「右足のつま先を持ち上げます。ゆっくりおろしてみてください。5秒ほど持ち上げて、ゆっくりおろして。」

■河津フィールドキャスター
「すねの筋肉が動いていますね。」

こちらは、アクセルやブレーキを踏む動作につながる筋力トレーニングです。

毎日1日15回ほど続けることで、運転時のとっさの動作やアクセル・ブレーキの踏み間違いの予防にもつながるといいます。

高齢ドライバーによる事故が増える中、どのように防ぐか社会全体で考える必要がありそうです。

※FBS福岡放送めんたいワイド2026年9月8日午後5時すぎ放送